ZMフォース ゾンビ虐殺部隊


 2019.4.28      個性的なキャラたちがゾンビと戦う【ZMフォース ゾンビ虐殺部隊】

                     
ZMフォース ゾンビ虐殺部隊 [ クリスチャン・ボーヴィング ]
評価:2

■ヒトコト感想
生物兵器の開発中に事故が発生し、近隣に細菌が蔓延した結果、ゾンビが溢れることになる。よくあるゾンビ映画だ。ゾンビが蔓延する街ごと破壊しようと考える政府は、街を核爆弾で破壊しようとするのだが…。

任務にあたるのは殺しのエリートたちだ。個性的なメンバーすぎる。明らかに忍者を意識したような女剣士。爆弾のエキスパートにスナイパーなどなど。ゾンビ対殺し屋というわかりやすい図式となっている。このキャラのへんてこな面白さと、ゾンビの描写だけが異様にリアルだったりする。企画ありきで無理やりゾンビ映画を撮影したのだろうか。ありきたりな流れと不自然なキャラたち。ひと昔前のゾンビ描写も垣間見え、そのアラの部分が逆に面白く感じてしまう。

■ストーリー
近未来。東欧のある都市で秘密裏に行われていた米軍による生物兵器開発。そんな中、事故が発生し、開発中の細菌がゾンビウィルスとなって蔓延、一夜にして街はゾンビだらけになってしまった! 事態を重く見た米軍は、街ごと吹っ飛ばすことで証拠隠滅を図ろうとする。この任務を遂行するべく殺しのエリートたちが大金と自由をエサに雇われる。

リーダーには優秀な軍人として活躍しながらも仲間を殺した罪で服役中のジャック・ストーン。メンバーは爆弾のエキスパート・マッケラン、伝説的スナイパー・ドラガン、最強の女剣士・イーデン。作戦はゾンビがうごめく街に潜入し、市街中心部の主要施設に核爆弾を仕掛け1時間以内に脱出すること。1時間を過ぎれば問答無用で核爆弾起動だ!

ジャックたち傭兵部隊はゾンビに支配された街に潜入するのだったが…。そこは想像を絶するゾンビ・カオス状態、さらにはアメリカが画策する非情な陰謀がジャックたちに襲い掛かる! はたして彼らは、この史上最速の電撃作戦を遂行し無事脱出することが出来るのか! ?

■感想
街中にゾンビがあふれている。すべてを隠蔽しようと考えた政府は、街ごと吹っ飛ばす計画を立てる。ゾンビが蔓延する街へ向かう危険な任務を請け負うのは殺しのエリートたちだ。過去に問題を起こした軍人や女剣士など個性豊かすぎるキャラクターだ。特に、女剣士は無口で忍者のような黒装束を身にまとい、両手に剣をもちゾンビと戦う。

圧倒的に浮いているが、強さもピカイチだ。その他のキャラは軍人風だ。基本は銃をぶっぱなしゾンビを殺しまくる物語だ。

軍人たちは軽口をたたきながら、危険な任務にあたる。その過程ではお決まり通り仲間がひとりづつ犠牲になっていく。ゾンビが生まれた原因もなんだかあいまいで、途中で逃げ惑う一般市民と合流したりと、ゾンビ映画の定番となっている。

その後、ウィルスを開発した科学者の娘が登場したり、核爆弾が取り外せず、脱出することの難しさをアピールしたり。それなりにピンチはあるのだが、強引な手法で乗り切っている。ところどころの映像がチープなので、ある場面では逆に面白くなったりもする。

ラストでは作戦を計画した者への復讐と、ゾンビのラスボスが登場してくる。なんとなくだが、安易にバイオハザードの強いキャラのような見た目でボスを作成したようだ。ラスボスは噛みついてゾンビにするのではなく、単純で格闘したりもする。

最後はチープな映像でのラストとなる。久しぶりにこのレベルの映画を見た。監督は、この映画を撮りたかったのではなく、企画としてしょうがなく監督を引き受けたのだろう。いろいろな制約がある中で、魅力的にしようと四苦八苦しているのが伝わってきた。

ゾンビだけはやけに生々しい。



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