2021.9.25 ゴリラが投げてゴリラが打つ【ミスターGO】
ミスターGO! [ シュー・チャオ ]
評価:3
■ヒトコト感想
ゴリラが野球をする物語。サーカスのゴリラが少女と共に育てられ、人間に近い状態となる。借金返済のためゴリラに野球をやらせようという魂胆がすごい。そして、ゴリラがホームランを連発し、ついには日本のプロ野球にゴリラを移籍させようとする。韓国のプロ野球の実情としては、良い選手が日本のプロ野球に行くことはチームとしても移籍金が入るので成功なのだろう。
代打の切り札として存在しているミスターGO。他チームは対抗策としてゴリラのピッチャーを用意するあたりがぶっ飛んでいる。ピッチャーとバッターがゴリラというのはシュールな映像だ。ゴリラがまるで人間の言葉を理解しているように動く。野球でホームランを連発できるほど動体視力が良いのかは疑問だ。
■ストーリー
万年最下位球団ベアーズは、一世一代の賭けに出た。凄腕スカウトマンが連れてきた大物ルーキーに、起死回生を託したのだ。ルーキーの名は<ミスターGO>。その正体は、資金難に陥ったサーカス出身のゴリラだった。GOは借金返済のため、ゴリラ使いの少女とともに、球団に雇われたのだ。「ゴリラの入団なんて非常識だ! 」「ルールブックには人間だけでチームを作れとは書いてない! 」。
世間を巻き込む大騒動の末に迎えたミスターGOの初打席。剛速球を弾き飛ばした打球はフェンスを越え、バックスクリーンを打ち砕く。“代打の切り札"として快進撃を始めるミスターGO。噂は日本のプロ野球界にも飛び火し、空前のゴリラ争奪戦へと突き進む。だが、突如現れたライバル、ゴリラ投手ZEROSとの決戦を前に、ミスターGOの膝が悲鳴を上げた。九回裏、二死満塁。運命の打席に果たして彼は立てるのか?ベアーズは万年最下位の汚名を返上できるのか―?
■感想
敏腕スカウトマンが万年最下位球団を救う方法を考えた。それはゴリラを入団させることだった。世間を巻き込む大騒動になるのは当然だろう。動物なだけに突然暴れだして周りに危害を与える恐れはないのだろうか。どれだけ飼いならされて安全だと言われても、いざ制御できなくなったらどうなるのか。
ゴリラの怪力で暴れだされると多数の死傷者がでそうな気もするが…。そんなことはお構いなしに、ゴリラを入団させ代打の切り札としてしまう。そして、ゴリラがホームランを連発する。ありえない流れだ。
ミスターGOの存在が有名になると日本のプロ野球団が興味を示し始める。本作で登場するのは巨人と中日だ。流れ的にはお互いが相手にゴリラをとられることを何より嫌がるようだ。ゴリラの投手が登場した際には中日は投手の方に興味をうつしてしまう。
韓国の弱小球団としてはゴリラが代打で大活躍するよりも、日本のプロ野球チームに移籍させ、その移籍金を得ることの方が大事なようだ。ゴリラのピッチャーとゴリラのバッターの対決。はたから見ると、なんともヘンテコな光景であることは間違いない。
サーカス時代の借金を返すためにゴリラを利用してきた少女。ゴリラは実は膝を怪我していたりと、問題が山積みだ。そんな状態で、日本のプロ野球へ移籍させたとしても絶対にあとでもめそうなのだが…。基本は敏腕スカウトマンとサーカスの少女とゴリラの物語だ。
それぞれに事情があり、ゴリラが悪気泣くスカウトマンの家の高価な観葉植物をそのまま食べてしまうあたりが最高だ。いくら手な付けられたゴリラとはいえ、いつ爆発するかわからない恐ろしさはある。
ゴリラの投げた球をゴリラが打つというシュールな映像は強烈だ。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp