2ガイズ


 2018.6.5      お互いを知らない潜入捜査 【2ガイズ】

                     
2ガンズ/デンゼル・ワシントン
評価:3.5

■ヒトコト感想
ボビーとマイケル。ふたりはお互いの正体を知らないままメキシコの片田舎で麻薬組織に入り込む。お互いが正体を知った上での潜入捜査かと思いきや、それぞれは相手のことをただのチンピラと思い込んでいた。そこからお互いの組織がはっきりし、目的も見えてくる。麻薬組織の資金をまんまと盗んだはずが、実はその金は…。

ボビーが麻薬取締官でマイケルが海軍という畑違いのふたり。40億もの大金を目の前にして、なんだかわからない展開となる。麻薬組織、海軍、そしてCIAと三つ巴の対決に挟まれる形となるボビーとマイケル。ふたりの利害が一致し、共闘するのが面白い。どこかユーモラスではあるが、ラストの激しい戦いの場面では、いくらなんでもやりすぎだ、という思いは拭い去れない。

■ストーリー
麻薬取締官(DEA)のボビー(デンゼル・ワシントン)は海軍情報部将校のマイケル(マーク・ウォールバーグ)と潜入捜査のためお互いの正体を知らぬまま、メキシコの片田舎でマフィアの手先としてコンビを組んでいた。組織のしっぽを掴み彼らの金を強奪すれば、晴れてエリート捜査官に戻れるはずだった二人。ところが手にした4000万ドル=約40億円という大金は、相棒であるマイケルの裏切りで忽然と消えてしまう。

マイケルも海軍の上司の裏切りからこの大金を失ってしまう。しかし、この大金・・・実はCIAの裏金でもあった。この汚れた40億円を取り戻すべくボビーは再びマイケルと手を組むが、麻薬取締局(DEA)、海軍情報部、CIA、マフィアに二人は追い詰められ-。

■感想
最初は潜入捜査し、麻薬組織の資金を銀行から奪い取るだけのはずだった。それが、ふたを開けてみれば、想定外の大金である40億円が銀行にあった。そんな大金を手にしたふたりは、どうしてよいのかわからず…。ボビーは上司に確認にいき、マイケルは上官に騙され金を奪われてしまう。

ここで、ボビーとマイケルがお互いの素性を知らないということが判明する。そして、大金の持ち主が実はCIAとわかると、さらに強烈な事態へと変化していく。ボビーの上司があっさりとCIAに殺される下りは衝撃的だ。

マイケルは危ないチンピラのふりをしているが、実は銃の腕がすばらしい。海軍の上司に対しても、だまされたと知ると、すぐさまさらに上の上官に直談判しに行く。この後先考えないアグレッシブさはすさまじい。海軍の基地に入り込むにしても、ゲートを正面突破したりと、マイケルのぶっ飛び感はすさまじい。

ボビーはCIAに金を取り戻せと脅されつつ、麻薬組織からも命を狙われることになる。マイクは海軍から狙われ麻薬組織からも狙われることになる。まさにふたりは八方ふさがりな状況だ。

ボビーとマイケルの前向きな行動はすばらしい。結局ふたりが出した結論は、CIAと海軍と麻薬組織を戦わせ、勝った者が40億を手にするというとんでもない流れだ。三者を一度に呼び出し、対決させる

最初は麻薬組織が物量で優勢かと思いきや、海軍が強力な武器で圧倒し始める。そして、最後にはCIAが攻撃ヘリを持ち出し、上空から攻撃してくる。誰が大金を手にするのか。ボビーが、金が積み込まれた車を爆破することで混乱し、すべてに終止符をうっている。

なんだかむちゃくちゃだが、このむちゃくちゃ加減がよい。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp