2020.10.23 シングルマザーが息子の教育に悩む【20センチュリー・ウーマン】
20 センチュリー・ウーマン [ アネット・ベニング ]
評価:3
■ヒトコト感想
シングルマザーの家庭の物語。母親は15歳の息子について、様々な人に相談をする。ルームシェアで暮らす写真家アビーや近所に住む息子の幼馴染であるジュリーなど、ごく普通の少年の周りで巻き起こる出来事が描かれている。シングルマザーのドロシアに頼まれてアビーやジュリーは少年ジェイミーを気にかける。
性の問題や15歳の童貞少年が悩みそうなことが描かれている。ジェイミーの周りは、わりと性にオープンな者が多く、芸術家の男と関係をもつアビーなど、ジェイミーの教育的にはどうなのか、という場面もある。ジュリーとの関係も、本来はジェイミーはジュリーが好きなのだが、性経験が豊富なジュリーに尻込みしたりもする。
■ストーリー
母さんは、15歳のボクについて“彼女たち"に相談した。1979年、ボクたちの特別な夏がはじまる。1979年、サンタバーバラ。シングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は、思春期を迎える息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)の教育に悩んでいた。ある日ドロシアはルームシェアで暮らすパンクな写真家アビー(グレタ・ガーウィグ)と、近所に住む幼馴染で友達以上恋人未満の関係、ジュリー(エル・ファニング)に「複雑な時代を生きるのは難しい。彼を助けてやって」とお願いする。15歳のジェイミーと、彼女たちの特別な夏がはじまった。
■感想
15歳の少年をかかえるシングルマザーが息子の扱いに戸惑うのは容易に想像できる。思春期の少年なので、母親にはわからない悩みがある。別にシングルマザーだからというわけではないが、息子が母親に秘密にしている悩みは当然あるのだろう。
ドロシアは息子の幸せを第一に考えるため、息子の教育に関する悩みを近所の人々に相談する。ルームシェアで暮らすアビーは、髪が真っ赤でパンクな風貌。それでいて写真家として活動し、近所の陶芸家と恋愛関係にある。ジェイミーからすると刺激的すぎる相談相手だ。
ジェイミーには近所に幼馴染のジュリーという美少女がいる。明らかにジェイミーはジュリーに気があるのだが、平然と接している。ジュリーが誰と付き合いセックスをしたなどという話を聞いて、相手の男に怒りを示したりもする。
典型的な童貞少年で、性経験ですすんでいる幼馴染に強がったりもする。ジェイミーが経験のないことを知ると、ジュリーはそのことを気にするのだが…。ジェイミーが告白したとしてもジュリーにとっては男としてみることができない。これはすでに宿命なのかもしれない。
気軽にジェイミーの部屋に入り浸りジェイミーのベッドに座り親しげに話しをするジュリー。ただ、ジェイミーとは恋愛関係にはなれない。小さいころから一緒にいるので弟のような存在なのかもしれない。ドロシアは思春期のジェイミーがどのような悩みを抱えているのか知らず苦悩する。
ごく普通にあり得る家庭の悩みなのかもしれない。ただ、シングルマザーの家庭で15歳の少年を交えた話題の場で、ヴァギナだとかセックスだとかが飛び交うのは少年にとっては刺激的すぎるだろう。
シングルマザーだからこそ、よけいに感じる悩みなのだろう。
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