2015.1.11 大人も楽しめる 【妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!】
■ヒトコト感想
大人気の妖怪ウォッチの映画版。TVは子供向けとはいえ、ネタ的に大人をターゲットとしたものが多い。ザ・ベストテンのパロディーやピンクレディー、孤独のグルメなど、子供が知らないようなことをギャグとしておりまぜている。映画版もそのスタンスは変わらない。スターウォーズのマスターヨーダのパクリや、その他細かいネタの数々。大人も楽しめる作りとなっている。
主人公のケイタや妖怪のウィスパーとジバニャンがバトル向きのキャラでないため、映画として盛り上がりを作るためにケイタの祖父の子供のころを登場させたりと、苦労の跡は見える。60年前にタイムスリップするなんてのも、どこかドラえもん的匂いを感じずにはいられない。なんだかんだと大人も楽しめる良作だ。
■ストーリー
突然消えた妖怪ウォッチを取り戻すため、向かった先は― なんと!過去の世界. ある日、寝ていたケータの腕から光を放ち突然消えた妖怪ウォッチ―。
さくらニュータウンに現れた超巨大猫妖怪デカニャンから「このままでは…世界はヤツらのものにニャってしまう…」
■感想
妖怪ウォッチは、時計型の機器に妖怪メダルをセットすることで妖怪を呼び出すことができる。その妖怪は様々な特殊能力を持っていて…。ドラえもんの秘密道具の代わりに妖怪があり、ポケモン的に一度戦った妖怪がメダルとなり仲間になる。
いろいろなヒットアニメの良いとこどりをしているようだが、面白さの本質は別にある。それは、主人公が普通であるということだ。TV版ではごく普通。今回の映画版では、強烈な敵キャラが登場するのだが、ケイタはあくまで普通で、バトルにはほとんど参加しない。仲間の妖怪もバトル向きではない。
TV版はどちらかと言えばギャグアニメだ。日常の不思議を妖怪のせいだとして、その妖怪をやっつける。単純に戦うのではなく、特殊能力合戦をするような感じだ。映画では、過去に戻り今までにない強敵と闘うことになる。
ケイタの祖父とその仲間の「フユニャン」がメインで戦うのだが、やはりギャグ全開だ。シリアスな場面でも必ずひとつふたつの遊びがある。ジバニャンが捕らえられて、火の中に落とされそうになっても、ケイタは「忘れてた」と言う。このゆるさが魅力なのだろう。
ラスボスとの戦いは、定番的にパワーアップする。フユニャンはダークニャンというかっこいいキャラに変身する。対してジバニャンは…。ウィスパーが割り込んだために、ウィスパーの弱さがプラスされた赤と白のブチ猫のような風貌でブチニャンとなる。
ラスボスを倒す場面でさえ、ちょっと抜けているのが良い。このゆるさあふれる展開というのが子供たちを惹きつけるのだろう。単純に戦い一辺倒では飽きてしまう。ポケモンとの被りを回避するために、あえてこのパターンにしたのだろう。
ネタ的にいつまでもつかわからないが、現状ではヒットするのも納得できる。
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