イエスマン “YES”は人生のパスワード


 2016.11.4      YESは前向きになる 【イエスマン “YES”は人生のパスワード】

                     


■ヒトコト感想
何に対してもやる気がなくすべて「ノー」と断る後ろ向きの男カール。親友との付き合いもブッチするようなカールが、あるセミナーに参加し全てのことを受け入れ「YES」と言うことにした。そこからのカールの行動はすさまじい。ホームレスから金を貸してと言われてYES、ギターを習ったり、飛行機の運転の講習を受けたり。

あげくの果てにはカールの銀行業務の中で融資の審査で全てを許可してしまう。この流れのまま、なぜか仕事もとんとん拍子にうまくいくようになる。恋人もできて昇進もし、周りからも認められるのだが…。すべてにYESと言うことを恋人に知られ、気まずい状況となる。ひたすらYESと言うカールのぶっ飛び具合がすさまじい。

■ストーリー
仕事にもプライベートにも「ノー」「嫌だ」「パス」と答える極めて後ろ向きの男、カール・アレン(ジム・キャリー)。 親友の婚約パーティーまですっぽかし、「生き方を変えない限り、お前はひとりぼっちになる」と脅されたカールは、勇気を振り絞り、とあるセミナーに参加。“意味のある人生を送るための、唯一のルール”は、全てのことに、それがどんな事であっても「イエス」と言うだけ。

何事も否定せず「イエス」を連発、偶然知り合ったアリソン(ゾーイ・デシャネル)は、彼の積極的でユーモアのある人柄に惚れ込む。人が変わったように運気をどんどん上げていくカール。 だが全てが好転し始めたとき、思わぬどんでん返しが待っていた・・・?

■感想
すべてに後ろ向きであった男・カールが、あるセミナーに参加することで変わっていく。親友の婚約パーティーにも参加しないような男が、セミナーに参加したことで全てに「YES」と答えるよう、気持ちを入れ替える。なんでもかんでもYESというのはかなりむちゃくちゃな発想だが、カールはそれをそのまま受け入れてしまう。

ちょっとNOと答えたことで天罰的なことが起きたため、なおさらYESと言うようになる。ホームレスに携帯を貸してと言われ、車に乗せてと言われ、金を貸せと言われる。すべてにYESと答えるカール。ここまでくると、もはやちょっとした宗教的な崇拝にすら感じてしまう。

むちゃくちゃなYESをくりかえすカールだが、なぜか物事は良い方向へとすすんでいく。飛行機の操縦を習ったり、ギターを習ったり、韓国語を習ったり。その結果、偶然知り合ったアリゾンとの関係がうまくいき、そして習った様々なことがすべて良い方向へと作用する。

銀行の業務として融資の審査をしているカールだが、そこでも全ての融資にYESをくりかえす。その結果、なぜか幹部に評価され、あっという間に出世してしまう。カールがなおさらYESの虜になっていくのが面白い。

全てうまくいきすぎな流れには、落とし穴がある。それはアリゾンが気付いたことだ。カールが常にYESということに気づき、自分との関係も無理やりYESと言ったのではないかと疑うようになる。そこからカールの言い訳がひたすら始まる。

すべてにYESというところに強烈なパワーがある。確かにカールまではいかなくとも、日常生活であえてYESと言うのは必要かもしれない。すべてに「厭だ」「ノー」というのは簡単だろうし、安全なのかもしれない。そこから変化を求めるにはカールのようなYESが必要なのだろう。

ちょっとYESと言ってみたい気になってくる作品だ。



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