2015.4.6 緊張感マックスの対決 【山猫は眠らない4】
■ヒトコト感想
アフリカのコンゴでスナイパーとの緊迫した戦いが繰り広げられる。遠くからスコープを覘きこみ、ターゲットを一発で仕留める。相手の姿が見えない状態で、仲間が次々と撃たれていくのは恐怖でしかない。伝説の狙撃手の息子であるブランドン・ペケットが、仲間の仇を討つためにスナイパーとの対決を決意する。
山猫は眠らないシリーズは見たことがないが、十分楽しめた。スナイパーが相手を狙いすます緊迫した空気感。スナイパーに狙われると、あとは物陰に隠れてじっとしているしかない。少しでも隙間から顔をだそうものなら、狙われてしまう。凄腕のスナイパーが相手ならば、十人の兵士がいようとも、まったく歯がたたないというのに驚いた。
■ストーリー
舞台はアフリカ・コンゴ民主共和国。伝説の狙撃手トーマス・ベケットの遺伝子を受け継ぐ国連軍ブランドン・ベケット三等軍曹は、ある日、反体制派領土で拘束されている欧州農民の救出を依頼される。父親譲りの狙撃の腕前を持つブランドンは、父の元相棒だったという狙撃講師リチャード・ミラーらの協力を得て、勇猛果敢に敵地へと乗り込んでゆくが・・・。父トーマスの意志を受け継いだ“若き山猫”が正義のために、いま立ち上がる!!
■感想
凄腕のスナイパーに狙われたとしたら、十人程度では歯が立たないように見えた。ペケットが仲間と共に農民の救出任務にあたったのだが、そこでペケット以外は皆殺しとなる。すべて、ひとりのスナイパーによるものだ。奇跡的に命をとりとめたペケットが仲間の復讐を誓う。
シリーズを見ていないので、父親の元相棒であるミラーが登場しても、なんの印象もない。ただ、ミラーが凄腕のスナイパーだということはわかる。ミラーがペケットに対して教えるスナイパーの極意は衝撃的だ。
基本的にスナイパーはひとりをターゲットにするらしい。ただ、本作の凄腕スナイパーたちは、草むらに潜み、見渡しの良い場所から複数の敵を倒す。当然、スナイパーに狙われたと知った敵は向かってくるのだが、それすらもあっさりと返り討ちにしてしまう。
本作を見ると、凄腕スナイパーが二人くらいて、左右から挟み撃ちにすれば、十人程度の敵はあっという間に倒せるのでは?と思えてしまう。正確無比の弾道で、一撃で相手の頭を貫く。一発必中ではないスナイパーものもめずらしい。
ラストはペケットとスナイパーの一対一の戦いとなる。スナイパー同士の戦いとなると、相手に位置を知られたら最後だ。ペケットが仕掛けを作り、相手が撃ってきた瞬間、その場所を狙撃する。とんでもない早業と、相手の位置を瞬時に判断してから、正確に相手を捕らえるその瞬間がすばらしい。
ただ、それだけでは終わらず、戦いは夜まで続く。本作の冒頭に、じっとスコープを覘きこみ、微動だにしないスナイパーが登場した。スナイパーの戦いとは、相手との我慢比べなのだろう。
スナイパー同士のひりつくような戦いは必見だ。
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