2016.1.2 射撃の瞬間のすさまじい緊迫感 【山猫は眠らない3】
■ヒトコト感想
山猫は眠らないシリーズ第3弾。過去の任務で負った傷からスナイパーとしての寿命を断たれたベケット。しかし、経験と腕をかわれて新たな任務に就くことになる。その任務とは、ベトナム戦争での命の恩人であるフィネガンを抹殺せよという任務だった。
ベケットのスナイパーとしての見せ場はわずかしかない。あとは、ベケットの任務に対するスタンスと、東南アジアでのターゲットの探索だ。今回はアジア臭がかなり強い。ベケットだけでなく現地の刑事がベケットの任務を手助けしたりもする。ラストではやはりベケットのスナイパーとしての見せ場が待っている。このシリーズの強みでもある、一撃で始末する場面は健在だ。
■ストーリー
アメリカ海兵隊の凄腕狙撃手ベケットは、壮絶な過去の任務で負った怪我から除隊していたが、経験と衰えぬ腕を買われ復職を果たす。しかし、NSA(国家安全保障局)から新たに下された命令は、ベトナム戦争での命の恩人であるフィネガンを抹殺せよ、というものだった。命を預けあった親友を自分は殺せるのか?
■感想
スナイパーの緊張の一瞬が描かれている本シリーズ。今回は指の健を負傷し、スナイパーとしては終わったと思われていたベケットが復活するという流れだ。ターゲットを一撃で始末する必要がある。その高度な任務に対応できるのはベケットしかいない。
負傷したベケットは、スナイパーとしての腕をかわれて困難な任務にあたる。今回のターゲットはベトナム戦争での命の恩人であるフィネガンだった。苦悩するベケット。その苦悩がベケットに一瞬の隙を生み、フィネガンを取り逃すことになる。
ベケットがターゲットであるフィネガンを探すにあたって東南アジアへ出向くことになる。そこで調査に協力する刑事が登場するのだが…。明らかにマーケット的に東南アジアを意識した流れとなっている。ベケットの活躍よりも刑事が独自に敵組織を調査し、敵と戦うという部分に焦点が当てられている。
東南アジア独特の雑多な街中での激しい銃撃戦。かと思うと、フィネガンが逃げ込んだアジトを探すため、ジャングルの奥深くへ乗り込む。アクションの要素が強い。
ラストはやはりベケットのスナイパーとしての腕がうなることになる。一度怪我が影響して失敗したことから、ラストの緊迫した流れへと繋がってくる。味方の刑事が人質に取られた状態でフィネガンを撃つことができるのか。
同時にふたりを打倒す必要がある状況で、ベケットはどのような決断をするのか。ラストはとんでもなくアクロバティックな銃撃を行う。まぁ、これがなくては山猫シリーズとは言えないのだろう。怪我の光明というか、偶然の要素もあってのラストということなのだろう。
強烈なインパクトがあるのは、やはり銃撃の瞬間だ。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp