ワールド・オブ・ライズ


 2017.8.21      中東でのCIAスパイの苦悩 【ワールド・オブ・ライズ】

                     
ワールド・オブ・ライズ 特別版 【DVD】
評価:3

■ヒトコト感想
中東でのテロ犯罪者を逮捕するため、CIAのフェリスが中東に潜入する。捕まれば拷問され死が待つ世界。身分を隠し、テロリストの親玉を探し出すため、さまざまな策略を張り巡らす。強烈なのは、地元の協力者たちと協力してテロ組織のリーダーを逮捕する作戦では、主導権の握りあいが発生する場面だ。ひりつくような展開だ。中東でCIAとしての身分を隠し活動する。

どこからか自分の素性がバレると、それだけで拉致され動画を撮影され処刑される。協力者から情報が洩れる恐怖や、現地で仲よくなった女性との関係がバレると、それだけで女性を人質にとられる可能性がある。恐ろしいのはCIAが衛星を使って現地の映像を細かな情報まで映しだし、監視しているということだ。

■ストーリー
レオナルド・ディカプリオ×ラッセル・クロウの豪華スター競演、巨匠リドリー・スコットが手掛けるアクション・サスペンス大作!世界を救おうとする2人の男。命を張って働くCIA工作員のロジャー・フェリスと、彼の上司で冷酷なベテラン局員のエド・ホフマン。生き方も考え方も違う2人が、地球規模の爆破事件のリーダーを捕まえるために、“嘘”を武器とした空前の頭脳戦を展開する…。

■感想
テロ組織との対決物語。まさに現在のアメリカが諜報活動として行っていることのように思えてしまう。テロ組織を壊滅させるために中東へと入り込んだCIA職員のフェリス。アラビア語に堪能で違和感なく現地に入り込む。

常に危険と隣り合わせの状況であり、現地の組織と協力しながらテロ組織のリーダーを見つけだそうとする。いつ正体がバレるかわからない状況で、スパイ活動を続けるフェリス。フェリスの上司であるエドは強気な発言を続ける。衝撃的なのは、例え現地の協力者であってもCIAはあっさりと見捨てるという部分だ。

フェリスの動向は常に衛星でとらえられている。その映像がすさまじい。衛星からの映像でフェリスたちの顔がはっきりわかるほどズームできる。テロ組織もアメリカが衛星を持っていることを知っているので、その対策がしっかりされている。

フェリスと親しい女性が誘拐され、フェリスは取り戻すためあえて危険を冒す。フェリスはまるで死に急いでいるような動きばかりする。架空のテロ組織を作り上げ、ターゲットとするテロ組織が近づいてくるのを待つなど、かなり綱渡りな状況だ。

砂煙をあげることで衛星から目隠し状態としてフェリスを誘拐する。そこでは動画が撮影され、拷問され続けるフェリス。囚われの身となってもフェリスは絶対に相手に命乞いをせず、強気な態度を崩さない。すべては、危険な作戦の一環だと後で知ることになるフェリス。

現実にもCIAのスパイが中東に入り込んでいる可能性はあるのだろう。常に死の危険と隣り合わせの活動。テロ組織に捕らえられたとしたら、それだけですべては終わってしまう恐怖を感じる展開だ。

中東におけるCIAのリアルなスパイ状況は強烈だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp