わたしのハワイの歩き方


 2017.9.21      アグレッシブな日本人起業家 【わたしのハワイの歩き方】

                     

評価:2.5

■ヒトコト感想
      女性編集者のみのりがハワイでドタバタを巻き起こす。ハワイの美しい海とさわやかな気候に囲まれ、みのりの恋愛模様が描かれている。特徴的なのは、ハワイに在住する日本人企業家が、金持ちたちから出資を受けようと必死に自分たちを売り込む姿だ。特にみのりと仲良くなった男は、さまざまな商売に手を出しては失敗し、あまりビジネスセンスがあるようには見えない。

それでも果敢にチャレンジする姿を見て、みのりの考えは変わってくる。金がすべてではない。作中では、金ではなく愛で結ばれるカップルもいる。ただ金も重要で、金持ちの御曹司とみのりは付き合ったりもする。これほどまでにアグレッシブな日本人がいるのかと驚かされる場面もある。

■ストーリー
1ヵ月に及ぶハワイロケを敢行した、榮倉奈々主演によるラブコメディ。ハワイで挙式する友人の2次会の企画を頼まれた女性編集者・みのり。思うようにいかない毎日に疲れ切っていた彼女は、取材にかこつけ、会社の経費でハワイを満喫し始める。

■感想
ハワイを舞台にしたラブコメ。ラブの部分はあまりないかもしれない。主役のみのりは、うまくいかない日本人企業家とビン拾いをしているが、実は資産家の息子との間に挟まれる形となる。みのりがどちらを選ぶのか。企業家の方は別にみのりに興味があるようには見えず…。

資産家の息子の方は嫉妬深く、みのりにぞっこんとなる。周りからはみのりが金持ちになびいたと見られるだろう。片やみのりの友達は遊んでいるように見えて、実はひとりの男としか経験がなく、最終的に結婚することになる。なんだかみのりの恋愛に対する思いが伝わってこない流れだ。

本作で最も印象に残るのは、日本人企業家たちのアグレッシブさだ。金持ちが集まるパーティに忍び込み、自分がやろうとしているビジネスがいかに魅力的かを必死に説明する。当然ながら、金持ちたちには相手にされないのだが、それでもめげることなく、ひたすらチャレンジする。

何度事業が失敗しても再チャレンジする。このバイタリティがすさまじい。自分が住む部屋を倉庫代わりにして、さまざまな事業で失敗した残骸たちに囲まれて眠る。ハワイでお茶漬けの店を出そうとするあたりが、なんだかなぁと思ってしまう。

最初はビン拾いの貧乏な男かと思いきや、実は良い家柄の御曹司とわかると、みのりの観る目が変わる。それでも口調はかわらない。このあたりみのりのサバサバした性格が逆に御曹司から興味を惹かれることになる。みのりと御曹司と企業家の男。

三角関係のようだが、実は企業家の男は別にみのりに興味がないが、御曹司が勝手に嫉妬しているという構図だ。ハワイのガイドブックを作るための滞在のはずが、いつの間にかハワイにどっぷりとつかるみのり。この自由な行動は、ハワイだからこそ起こりうることなのだろう。

ハワイの食べ物が強烈にうまそうに見えた。



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