私だけのハッピー・エンディング


 2017.5.16      ぽっちゃり体型の末期ガン患者 【私だけのハッピー・エンディング】

                     
私だけのハッピー・エンディング [ ケイト・ハドソン ]
評価:3

■ヒトコト感想
キャリアウーマンのマーリーが末期ガンを宣告される物語。ガンと分かる前のマーリーはまさに人生を謳歌しつくしていた女性だ。特定の彼氏を作らず好きな時に男と寝る。仕事はうまくいき、仲間にも恵まれている。ガンとわかってから自暴自棄になり、金遣いがあらくなり、友達と疎遠になる。ガン患者を周りが慰めてもどうにもならない。

マーリーが医者のジュリアンに恋をするが、それでも死が避けられるわけではない。マーリーの底抜けに明るい雰囲気が、後半になるにつれ変わっていくのはいかにもな雰囲気がある。ただ、唯一の欠点は、マーリー役のケイト・ハドソンがぽっちゃりしているので、末期ガン患者に見えないというところか。

■ストーリー
マーリー(ケイト・ハドソン)、30歳、キャリアウーマン。広告代理店で働き、夜は仲間たちと楽しく過ごし、恋も思いのまま。ユーモアに溢れ、深刻な出来事だっていつも笑って吹き飛ばす。そんなある日、彼女に訪れたのは“がん”の宣告。

今までの人生が、音を立てて崩れていく。いつもの笑顔で元気に振舞おうとするものの、友達は徐々に離れていき、両親はただオドオドするばかり…。マーリーは自暴自棄になり、主治医のジュリアンに怒りをぶつける日々。

■感想
末期ガンを宣告されたマーリー。面白おかしく人生を謳歌してきたマーリーの悲しみはすさまじい。そして、悲しみと共に、ガンになったことで見えてくるモノがある。マーリーにとって一番の問題は両親のことなのだろう。離婚した両親。

母親とは仲良くしているが、父親とは…。明るく楽しそうに過ごしていたマーリーにも、深い悩みがあり、それが病気と共に表にでてくる。ガンになったことで、唯一良いことは、医師のジュリアンと知り合いになれたことというのは悲しすぎる。

マーリーの周りの友達で妊娠中の女性は、マーリーと距離をとることになる。なんとなくだがこの気持ちはよくわかる。マーリーは必死に明るく振る舞うが、死が待っていると知ると、周りの方が悲しみを顔に出してしまう。

それを出さないようにするのが辛いからとマーリーを避け始める。周りがおせっかいにいろいろと考えたり、恋人が余計な気を遣ったり。良かれと思ったことも、マーリーからすれば良い迷惑かもしれない。末期ガン患者とのふれあいなんてのは、何が正解なのかはよくわからない。

底抜けに明るいマーリーが日に日に弱っていく。ただ、画面上からはマーリーが弱っているようには見えない。ケイト・ハドソンがぽっちゃりな体型全開で演技しているのだが…。どうにも健康体に見えてしまう。末期ガン患者はげっそりと痩せていくものではないのだろうか??

マーリーのふくよかな雰囲気は、明るい健康体が良く似合う。ラストはマーリーを忍んで皆が明るく過ごすのだが…。その場面こそ、まさに泣けてくる。楽しそうに騒ぐ仲間をマーリーが遠くから眺める。健康的なマーリーだからこそ良いのだろう。

定番的流れだが、マーリーの体型だけが気になった。



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