2015.12.21 違法なスポーツブックの世界 【噂のギャンブラー】
■ヒトコト感想
生活するためにストリップダンサーをしていたベスは、ひょんなことからギャンブラーのディンクのアシスタントをすることになる。そこからスポーツブックにのめりこみ、ギャンブルの世界へ入り込んでいく。普通にスポーツを楽しむのではなく、違法に賭けを楽しむ。そのやり方が、賭け率がでるとすぐさま電話でいくらかけるという連絡をする。
その額が半端ではなく数百万単位であることと、大金が飛び交う中でのギャンブルということだが、負けた場合の悲壮感というのがそこまで描かれていない。ディングにしても、負けがかさんだ中で周りに当たり散らすということはあるにせよ、悲壮感が漂い自殺へと向かうようなパターンはない。ベスとディングの恋物語はどうでもよいが、ギャンブルでの熱さというのは伝わってきた。
■ストーリー
ベス(レベッカ・ホール)は個人客専門のストリップダンサーをしていたが、ひょんなことからスポーツブックを生業とする噂のギャンブラーのディンク(ブルース・ウィリス)達のアシスタントをする事に・・・。彼女は徐々に才能を発揮しスポーツブックにのめり込んで行く。そしてベスは、仕事だけの関係では無くディンクに魅かれていくが、ディンクには妻(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)が居り関係は上手くいきそうで行かない。
ある日、ディンクはベスに関係を断ち切ると告げる。その後ディンクは負け続け、資金も上手く回らなくなり仲間をないがしろにしてしまう。一方、ディンク達の元を離れNYの違法スポーツブックに手を出してしまったベスは、ジャーナリストのボーイフレンド(ジョシュア・ジャクソン)を巻き込み逮捕されそうになる。助けを求めるベスの元にディンク達は再び集結するのだが・・・。果たしてベスを助ける事は出来るのか?!
■感想
ストリップダンサーのベスが違法ギャンブラーのディングのアシスタントをすることで、才能に目覚めギャンブルの世界へ入り込む物語だ。ベスのシンデレラ?ストーリー的なイメージなのだが、舞台がギャンブルの世界なので、泥臭いイメージとなる。テレビでスポーツを見てそこで賭けをする。
野球、バスケなんでも賭けの対象とする。かける金額も莫大なら、金の受け渡しも人が行う。ベスが数字に強く、しっかりと金の受け渡しを行うので、ディングたちに重宝される。スポーツブックの世界の熱さを感じることのできる作品だ。
ベスがギャンブルの世界にのめりこむのと同時に、ディングとの恋も盛り上がる。となると、ディングの妻との関係が険悪となる。間に挟まれる形のディングは最終的に妻を選び、ベスを解雇することになる。ギャンブルの世界から追い出された形のベスだ。
普通ならばまっとうな世界へ戻ったということで、ジャーナリストのボーイフレンドとの関係を深めて普通の生活をすれば良いと思うのだが…。ベスはディングとギャンブルの世界が忘れられずに、ギャンブルのアシスタントをすることになる。この辺のお気楽さが良い。
違法なスポーツブックとしてのリスクが描かれている。アシスタントが自分の指示通りに動かず勝手な判断で別のチームに賭け、それで負けてしまった場合はどうなるのか。不幸な状況ではあるが、ありえないことではない。
となると、信頼できるアシスタントが重要だというのが強烈に描かれているということになる。たとえギャンブルに負けても、悲壮感の中にどこか明るさがある。ディングが周りい当たり散らしたとしても、それは一時的なもの。数時間も経てば仲間たちとまたギャンブルを行うことになる。
違法なスポーツブックの世界が描かれている。
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