ウソツキは結婚のはじまり


 2016.6.6      既婚者の方がモテる? 【ウソツキは結婚のはじまり】

                     
ウソツキは結婚のはじまり【Blu-ray】 [ アダム・サンドラー ]

■ヒトコト感想
独身なのに結婚していると嘘をつくことでモテるものなのだろうか。このあたりの感覚がよくわからないが、一晩だけの付き合いを求めるのであれば結婚しているから、というのは良い理由になりそうだ。そんなプレイボーイのダニーが、美女パーマーと出会い、この女とならば結婚しても良いと考える。

そこからの展開が面白い。助手のキャサリンを奥さんの代わりとしてパーマーを騙そうとする。キャサリンとダニーのやりとりが秀逸だ。コメディとしてこれほどぴったりな役柄はない。妻帯者なのに独身と嘘をつくならわかるが、逆のパターンというのはめずらしい。妙な展開だが、面白作品であることは間違いない。

■ストーリー

美容整形外科医ダニーは、不幸な結婚生活を送っている男を装って女性を口説く独身プレイボーイ。そんなある日、ダニーは絶世の美女パーマーと出会う。彼女となら結婚してもいいと思ったダニーだったが、偽りの結婚指輪が見つかってしまい、つい既婚者だといつものウソをついてしまう。

どうしたらパーマーを口説き落とせるのか?困ったダニーは、職場のアシスタントでありバツイチ子持ちのキャサリンに、離婚間近の妻のふりをして欲しいと頼むのだった。しかし事態は予想外の方向へ展開し、キャサリンの2人の子供たちも巻き込み、いざ一行はハワイへ向かうことに! ?

■感想
既婚者だと嘘をつき、奥さんと離婚間近だからと女性を口説く。独身と言うよりも女性を口説きやすいのだろうか?普通は逆パターンだと思うのだが…。本作ではプレイボーイのダニーが結婚してもよいと思えるような女性と出会い、ついた嘘を現実とするためキャサリンを奥さんとしてごまかそうとする。

ちょっと日本の常識からすると考えられないパターンだ。離婚間近の奥さんと恋人と子供たちと共にハワイ旅行をするなんてことはありえない。非常識この上ない状況だろう。

キャサリンとダニーのやりとりが秀逸だ。コメディの女王ジェニファー・アニストンがキャサリンを好演している。子持ちのシングルマザーだが魅力的だ。ダニーとの軽快なやりとりもすばらしい。パーマーに対する言動も最高だ。嫌味な妻ではなく、離婚することを前提としたさっぱりとした妻。

こんな相手ならばパーマーも気兼ねなくダニーと付き合える?のだろうか。整形外科医としてのダニーとの絡みも面白い。知り合いが顔にメスを入れすぎてお面のような顔になっていたり、眉毛が別の生き物のようになっていたり。極端だが最高に面白い。

キャサリンとダニーの関係は、はたから見ると奇妙だ。偽装夫婦を演じるとぴったりなように、ふたりはお似合いのカップルに見える。が仕事上の同僚としての関係でしかないふたり。それが、今回のハワイ旅行を機に…。

キャサリンの子供たちやキャサリンの古い知り合いなども、良い味を出していて面白い。日本では考えられないようなシチュエーションだが、ダニーはモテすぎるために既婚者を装うということにしておこう。世間では既婚者の方がモテるなんて風潮は存在するのだろうか??

シチュエーションは奇抜だが、コメディとしては最高に面白い。



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