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　2017.12.25 　　 　　すさまじいＢ級臭のキャラ　【ウィッチマウンテン　地図から消された山】

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ウィッチマウンテン/地図から消された山 [ ドウェイン・ジョンソン ]
評価：2.5

■ヒトコト感想
ひょんなことからタクシードライバーが地球外生命体の兄弟をタクシーで送り届けることになる。エイリアンの兄弟は、見た目は幼い少年と少女だ。ただ、見た目は少年だが特殊能力をもつ兄。体を高質化したり、体を分子レベルにまで細かくし車から抜け出たり。妹の方は相手の思考を読みとることができ、機器を自由に操作することもできる。

見た目とは裏腹な能力をもつふたりに、最初はとまどうドライバーも、最後にはすべてを信じて行動を共にする。強面のドライバーが、少年少女に右往左往させられる。政府や他のエイリアンたちを絡めた壮大な追いかけっこが始まる。エイリアンがどうしてもコスプレ風に見えてしまう。ドライバーが少年少女に翻弄される場面が最高に面白い。

■ストーリー
超能力を持つ謎の兄弟と偶然出会ったタクシードライバーが、敵の追跡から決死の逃亡を謀る。彼らが目指すのは地図にない山。彼らに課せられたミッションとは?唯一分かっているのは、政府の特殊機関が、彼らが“ウィッチマウンテン”に辿りつくことを阻止しようとしていることだった…。

■感想
エイリアンが乗るＵＦＯが地球に墜落する。幼い兄弟に化けた二人のエイリアンは、地図から消された山にたどり着くためにタクシーを拾う。このあたり、幼い兄弟は中途半端に地球の知識を習得しており、ドライバーを常にフルネームで呼んでしまう。

さらには相場に会わないタクシー料金を提示したり。ドライバーと兄妹のやりとりが強烈に面白い。序盤ではドライバーは兄妹の言うことを信用しない。それが、ふたりの能力を見せられると、いつの間にか信頼関係が築かれている。

兄妹の能力は特殊だ。可愛い顔してやることがぶっ飛んでいる。タクシーで移動中に追っ手の存在に気づくと、体を分子レベルにまでバラバラにしタクシーから抜け出し、体を高質化して追っ手の車の前に立ちはだかる。当然車は少年に激突し車は大破する。

妹は相手の思考を読みとり、さらには周りの電子機器を操作してしまう。追っ手から逃れるためにカジノで周りの機器をすべて大当たりにしてしまう。そして、周りのパニックに紛れて逃げ出そうとする。エイリアンではあるが、やけに地球人の特性を理解した行動だ。

兄妹以外のエイリアンも、兄妹が地図から消された山に向かうのを阻止するため動き出す。さらには、政府関係者が兄妹を捕まえようとやっきになる。ひとりタクシードライバーだけが一般人ではあるが、すこぶる強い。

どんな危機に直面しても、腕力と機転をきかせて兄妹を逃がそうとする。強烈なインパクトはないのだが、ドライバーと兄妹のなんとも的外れなやりとりが面白い。そして、その先には、Ｂ級映画臭が満載の映像の連続がまっている。ラストのＵＦＯの場面は、あのＥＴを思い出してしまった。

Ｂ級映画としての面白さに満ちている。