2017.10.3 後悔しかないポールの暴走 【トカレフ】
トカレフ [ ニコラス・ケイジ ]
評価:3
■ヒトコト感想
元ギャングだが今は回心したポール。ビジネスマンとして成功し幸せな家庭を築いていたのだが…。元ギャングではあるが、娘に対しては厳しい。娘の周りでドラッグや酒が目につくと、途端に神経質となる。そんなポールが、娘を誘拐され殺されたことで復讐の鬼になる。娘を殺した銃弾がトカレフということで、過去にトラブルのあったロシア人を疑うポール。
ここから元ギャングのポールが昔の仲間とひたすらロシア人への攻撃をくりかえす。復讐の連鎖となるのは目に見えている。ポールとその仲間たちの容赦ない攻撃はすさまじい。そして、ロシア人からの反撃もすさまじい。ただ、ポールの娘を殺した真実が明らかになると、無意味な復讐による悲しみがおしよせてくる。
■ストーリー
ニコラス・ケイジ主演のリベンジアクション。何者かが放ったトカレフの銃弾により愛する娘を殺害されたポール。復讐に燃える彼は犯人を捜し始め、ロシアマフィアの関与を突き止めるが…。“
■感想
ニコラス・ケイジが、元ギャングだが今は更生してビジネスマンとして成功した男ポールを演じている。ポールは自分のことは棚に上げて娘を必要以上に溺愛する男に変貌している。酒やドラッグが娘に近づくことを恐れ、娘をガードする。
さらには娘の友達に対しても、厳しいチェックが入る。そんな溺愛する娘が誘拐され殺されたと知ると怒り狂うポール。昔の悪い仲間たちと共に、娘を殺した人物を探し出そうとする。娘を殺害した銃弾がトカレフということで、ロシア人を疑うポール。その徹底ぶりがすさまじい。
ロシア人たちを襲うポール。まだ確たる証拠が無い状態ではあるが、自分が過去にロシア人を痛めつけたことから、その報復と考える。ポールたちは、今はまっとうな仕事をしているはずが、元ギャングの血が騒ぐのか激しくロシア人を攻撃する。
もちろんロシア人たちからの逆襲もある。ビジネスマンとして成功したポールが、そこから悪の道に入り込む。ロシア人たちも黙ってはおらず、目を背けたくなるような激しい拷問をくりかえしたりもする。
ポールの復讐は度を越している。ただ、それは娘を殺された恨みから始まっている。ロシア人への激しい恨み。もとはと言えば自業自得の部分がある。さらに言えば、娘が殺された衝撃的な真実が明らかとなり、ポールの勝手な暴走だと気づく。
非常にショッキングだ。ポールの怒りの暴走は昔の仲間たちをも殺してしまう。なんだかむちゃくちゃで、結局真相がわかると、ポールには喪失感しか残らない。怒りに震える流れのはずが、後悔に押しつぶされるような形となっている。
ポールの暴走っぷりはすさまじい。
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