2016.7.6 大統領がオバマ似なのがポイントだ 【ザ・シューター 大統領暗殺】
ザ・シューター 大統領暗殺
■ヒトコト感想
田舎町へやってくる大統領を暗殺しようとする謎の組織。大統領を狙撃するのにうってつけの家を見つけ、そこに入り込む。住人たちは囚われの身となる。大統領を暗殺する目的がごちゃごちゃと語られるが、ほとんど頭に入ってこない。ポイントは謎の組織ができるだけ犠牲を少なく大統領を暗殺しようとするところだ。人質にした住人たちをできるだけ傷つけないよう考える。
激しく脅しながらも暴力をふるうことはない。なんだか優しい組織だが、住人たちと知り合いの警察がやってくると、途端に緊迫感あふれる場面となる。住人は警察に助けを求めるのか。それとも…。一瞬の緊迫感はあるが、そのあとはひどく緩いように感じた。大統領がオバマにちょっと似ているのが思わず笑いがでた。
■ストーリー
戦争の英雄で、一流の射撃の腕を持つバロンは、ある目的のため大統領暗殺を計画する。そしてある日、バロンはヤングとコンクリンの2人の子分を連れてサドンリーという小さな街を訪れた。大統領が数時間後にこの街へやってくることになっていたのだ。
街の警備が強化される中、バロン一味は一軒の家に目をつけ、そこから大統領を狙撃することに。バロンたちは老人ハワード、寡婦の嫁エレン、8つの息子ピッジの3人家族を脅迫して家を占拠した。
■感想
大統領を暗殺するために、射撃に適した家を占拠する。家の住人たちを地下室へ閉じ込め、チャンスを待つ者たち。そして、家族たちと知り合いである刑事のトッドが酒におぼれ暴力的になるタイプだという紹介が入る。物語として、監禁された家族たちと、その家に警察がやってくる場面がピークかもしれない。
警察を何気なくやりすごそうとする。少しでも住人たちが騒ぐと、すべての計画が崩れてしまう。トッドが家にやってきて怪しい雰囲気を感じるあたりはすさまじい緊迫感がある。嫁エレンが対応にでて、もし、騒いだとしたら、地下の子供と老人が死ぬことになる。
謎の組織がいかにも中途半端だ。大統領を暗殺する目的が語られているが説得力がない。若干の仲間割れや、人質たちの扱いをどうするかにも温度差がある。できるだけ犠牲を少なく目的を達成したい者もいる。人質たちに対して紳士的とまではいかないが丁寧な扱いをする。
本来なら、地下に閉じ込めるだけでなく拘束するだとかしても良いはずだが…。警察やシークレットサービスが家をチェックしにきても、何食わぬ顔で事態をやり過ごそうとする。なんだか大統領を暗殺するという熱量が感じられない。
終盤になると、トッドに大統領暗殺計画がバレ、激しい混乱となる。そこで混乱のさなかに電気屋も巻き込まれ、家の停電を直そうとする。バロン以外はそれなりに紳士的な態度をとってきた敵組織だが、ここで敵のひとりが電気屋の策略にはまり感電死させられる。
なんだかあべこべの展開というか…。ラストはバロンが大統領を暗殺するため、狙撃するのだが…。大統領がわりとオボマに似ているのが笑えてくる。タイトルから連想するような狙撃にまつわる部分はほとんどない。
大統領の面白風貌がポイントかもしれない。
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