ザ・コール 緊急通報司令室


 2016.5.21      誘拐されている最中の緊急通報 【ザ・コール 緊急通報司令室】

                     
ザ・コール 緊急通報指令室

■ヒトコト感想
911のオペレータであるジョーダンがある緊急通報を受けることで始まる物語。緊急通報の緊迫感はすさまじい。冒頭から、何者かに家に忍び込まれた少女から助けの連絡が入る。リアルタイムに追い込まれた状況はすさまじい。ジョーダンのアドバイスでいったんは危機を脱したかに思えたが…。緊急通報のオペレータはかなり責任重大だということがわかる物語だ。

中盤からは、トランクに押し込められ誘拐された少女からの通報を受けるジョーダン。リアルタイムに展開される、逃げ出すためのアドバイスが非常に適格であり、さらには犯人にいつバレるか?という緊迫感がすさまじい。中盤からラストまで途切れることのない緊迫感がすばらしい作品だ。

■ストーリー

911緊急通報指令室のベテラン・オペレーター、ジョーダン(ハル・ベリー)は、命を救うため一般市民が抱える問題に電話越しに指示を出すという、気が弱い人には到底務められない仕事に就いていた。しかし、ある若い女性からの不法侵入者の通報が悲劇的な結末に終わり、ジョーダンは悲嘆に暮れる。

自分の人生を見直すため、ジョーダンは苦難に満ちた電話の対応を経験するのはもうやめようと思案する。だが、彼女と、市民の命綱である緊急電話との関係は、まだ終わってなかった―。

■感想
不法侵入者の通報を受けたジョーダン。的確なアドバイスで少女を助けたかに思えたが…。ジョーダンのひとつのミスにより少女は死ぬことになる。そこから緊急通報を受けることに恐怖心を覚えるジョーダン。が、ジョーダンは少女がトランクに押し込まれ誘拐されたという連絡を受けることになる。

走る車のトランクから連絡する少女。プリペイド携帯なので場所もわからない。となると、どのようにして車をつきとめるかにかかっている。ジョーダンのアドバイスに従う少女。リアウィンカーを壊しそこから手をだしたり、ペンキを流したり。

緊迫感がすさまじい。少女がジョーダンのアドバイスに従い様々な行動をとる。それらが犯人に見つかるか見つからないかのドキドキがすばらしい。犯人は異常者であり、スイッチがはいると見境がなくなる。少女が周囲に助けを求め、それに気づいた一般人に対して、犯人は暴挙にでる。

犯人の異常性と、ジョーダンたち緊急司令室と追いかける警察官たちの緊張感はすさまじい。ひとつのことに一喜一憂し、少女がみつからないことに落胆する。ジョーダンがひとりで犯人がいると思わしき場所へ乗り込むのはお決まりのパターンだろう。

異常者である犯人のアジトへ乗り込むジョーダン。普通ならば助けを呼ぶはずだが…。ジョーダンの執念はすさまじい。そして、少女への強烈な執着心をみせる犯人の異常性も強烈だ。序盤から中盤にかけての電話越しの緊迫感から、後半は異常者との対決による緊迫感がある。

そして、ラストは…。異常者はそれなりの報いを受けるという流れなのだが、やけにすっきりした印象を残している。恐らくそれまで、犯人の異常性をこれでもかと見せられていると、この報いもしょうがないのだろうと思えてしまう。

今まさに誘拐されている時の通報は強烈だ。



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