シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ


 2016.5.18      天才シェフのシンデレラストーリー 【シェフ! 三ツ星レストランの舞台裏へようこそ】

                     
シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜【Blu-ray】 [ ジャン・レノ ]

■ヒトコト感想
料理をこよなく愛する青年ジャッキー。ただ、あまりに愛するあまり、食べる客に対して注文をつけてしまう。気難しいキャラではなく、明るく軽い感じだが、料理については強いこだわりがある。場合によっては、相手と激しく議論してでも料理の一番良い食べ方を指導する。

シェフを首になりペンキ塗りの仕事をするジャッキー。そこで伝説のシェフ、アレクサンドルと出会う。方や全盛期をすぎたシェフと、無名だが実力ある若いシェフ。ふたりの掛け合いが強烈に面白い。ジャッキーの婚約者が妊娠しており、そのためすぐに金が必要でペンキ塗りを辞めるわけにはいかない。うもれた才能が次第にまわりに認められていく、ちょっとしたシンデレラストーリーだ。

■ストーリー

ベテランシェフのアレクサンドルがスランプになり、超高級三ツ星レストラン、カルゴ・ラガルドは空前のピンチに陥っていた。そんな折、彼はペンキ塗りの仕事をする青年・ジャッキーと出会う。

■感想
ジャッキーは料理の天才と自称するほど天才的な料理の腕をもっている。が、その高い能力のため合わない料理の組み合わせや食べ方を極度に嫌う。そして、オーソドックスなメニューを好む店で、こじゃれた料理を提供し逆に文句を言われる。

ある意味、空気が読めない天才というところだろう。高い能力がありながら、現金が必要という差し迫った理由からペンキ塗りのバイトを続けるジャッキー。そこで偶然にベテランシェフのアレクサンドルと出会う。三つ星を失う危機に瀕していた店を建て直すため、ジャッキーを雇うことになる。

天才がその才能を認められ、激しい現場で力をはっきする場面は見ていて心地良い。ちょっとコメディが入った展開だが、それが良い。アレクが出した料理の試験をことごとくクリアし、さらにはアレクが忘れていた昔のレシピをジャッキーが再現したり。

このあたりで、すでにジャッキーはアレクを超えているという描写だ。ただ、ジャッキーの唯一の問題は、身重の婚約者にバイトを辞めたことを伝えていないため、その結果、別れてしまったということだ。

ジャッキーとアレクはそれぞれ問題を抱えてはいるが、ジャッキーの料理の腕ですべてを乗り越えてしまう。アレクとジャッキーのコンビはかなり良い。ジャッキーがベテランシェフに対して言いたいことをはっきりと言うキャラクターなだけに、すぐにアレクと言い合いになる。

お互いが料理にこだわりをもっている証拠だろう。三ツ星レストランが星を失う危機に直面し、それをジャッキーの料理により乗り越えてしまう。そして邪魔をしていたオーナーも報いを受けることになる。

このシンデレラストーリー的な流れは見ていて楽しくなる。



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