スター・トレック イントゥ・ダークネス


 2017.11.18      杓子定規なスポック 【スター・トレック イントゥ・ダークネス】

                     
スター・トレック イントゥ・ダークネス
評価:3

■ヒトコト感想
スタートレックシリーズは昔も今も見たことがない。本作で初めて見るのだが、有名なキャラはなんとなくわかる。スポックの特徴的な髪型と、登場してから杓子定規になんでも規則や法律にのっとって行動する融通のきかない奴だということはわかった。物語は地球側のカークやスポックと地球人へ復讐しようとするハリソンの戦いとなる。

宇宙船の描写や人を転送する映像など未来感あふれる流れとなっている。そんな中で、冷凍睡眠から目覚めたハリソンだけは高度な能力をもちカークたちを圧倒する。シリーズを知らなくても問題はない。スポックの生真面目さとカーク船長の情熱。そして、ハリソンの冷酷非道な行動を楽しむべきだろう。

■ストーリー
宇宙歴2259年。平和を謳歌する地球に、突如訪れた史上最大の危機。それは、USSエンタープライズのクルーの一員ジョン・ハリソン司令官によってもたらされた。復讐を誓い、たった一人で戦争を仕掛けてきたハリソン。

地球規模の脅威を前に、若きリーダー、カークはエンタープライズを率いて、敵が潜む宇宙の戦闘地帯へと旅立つ。ハリソンの過去と復讐の真の目的とは──? 地球の存亡と引き換えに、カークが、エンタープライズのクルーが払わなければならない犠牲とは──?

■感想
スタートレックシリーズを全く知らなくとも問題なく楽しめる作品だ。スポックのキャラとカークの熱い男気。それだけで満足できるだろう。冒頭から古代の都市の火山噴火を抑えるため、スポックがひとりで火山へと降り立つ。

そこでスポックを救出するためには、宇宙船を火山に近づけるしかない。スポックは原住民に宇宙船を見られることを避けるため拒否したのだが…。カークの男気がスポックを救出したのだが、スポックは規則破りだと不機嫌になる。この冒頭の出来事でキャラの特性が判明する。

熱血艦長のカークはハリソンの攻撃により多数の幹部が失われたことに激怒する。そして、ハリソンとの対決が待っているのだが…。本作では宇宙船での激しい対決や、ワープ、人間の転送など未来の技術を見事に映像で表現している。

未知なる星への探索や、強力で好戦的な生物のいる星への探索など危険を伴う任務がある。それらをカーク船長はスポックのアドバイスを無視しながらやりきってしまう。そこでポイントとなるのがハリソンの存在だ。中盤の状況ではカークたちの味方なのでは?と思う流れだ。

後半になるとハリソンが本性を露わし始める。カークとの取引でハリソンは部下たちを復活させようとする。ハリソンを殺してやると憎むカークだが、スポックは裁判にかけて裁くべきだとカークへ助言する。キャラ付がしっかりしているので、スムーズに物語はすすんでいく。

悪役であるハリソンもその高い能力を活かし活躍している。見どころは、やはり未来の技術を駆使した戦いだろう。最後はお決まりどおりカークが自己犠牲の精神で船を助けようとする。

スタートレックを知らなくとも楽しめる作品だ。



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