ソーラー・ストライク2013


 2018.2.9      よくあるB級映画 【ソーラー・ストライク2013】

                     
ソーラー ストライク2013 完全版 【DVD】
評価:2.5

■ヒトコト感想
宇宙船に乗り、民間人による宇宙旅行を行う時代。活発化した太陽フレアの暴走により地球が滅亡の危機に襲われることになる。宇宙船により地球が滅亡寸前に追い込まれ、そこから「アルマゲドン」的な流れとなる。序盤ですでに宇宙船が太陽に突っ込むシーンで、最後のお別れを言う場面が登場してくる。

家族にお別れを言うシーンはいきなりであってもそれなりに心に響くものがある。軽い感じて会話していた者が結局助からずに死んでいく。その後、地球が滅亡の危機に瀕すると、今度は大統領周辺で仲間割れが起きたり、技術者たちも逃げ出す者も登場する。土壇場になると、人間の本性がでてくるということなのだろう。

■ストーリー
史上初の、民間人による宇宙旅行。選ばれた6名の乗員は月を目指して旅立つが、活発化した太陽フレアにより、宇宙船が制御不能となってしまう。開発者のバーカス博士、宇宙飛行士のウィンクロフトたちは必死の救出作戦を展開するが、猛スピードで太陽に向かう宇宙船を止める術はない。世界が固唾を呑み見守る中、ついに最悪の事態が訪れてしまった…!宇宙を舞台に男たちの命を賭けた戦いを描くSFパニック・ムービー!

■感想
民間人の乗った宇宙旅行船が太陽フレアの影響で、太陽に突っ込んで消滅してしまう。まずいきなり山場が登場してくる。乗組員たちは、地球にいる家族や恋人たちにお別れを言う。危険と隣り合わせだということは理解していたとしても、辛い場面であることは間違いない。

その後は、強烈なインパクトはないのだが、心に響くものはある。宇宙船が消滅し、宇宙センターも爆発する。そして、次は地球が滅亡に近づいていく。そこで発生するのが逃げ出す技術者たちだ。家族が心配だからと職場放棄するのだが、誰もそれを非難することはできない。

地球が滅亡に近づくにつれ、大統領周辺もあわただしくなる。大統領の指導力に不安を覚えた側近が、大統領の権限を排除し、自分が指揮をとろうとする。大統領もその家族も、やはり最後は自分たちの命が大事なのだろう。それは技術者たちも同じだ。

最後まで地球を滅亡の危機から救うために必死になるのか。それとも、逃げ出すのか。どのような流れがあるにせよ、いくつかのパターンで描かれている。B級映画であることは間違いない。アルマゲドンほどの壮大な映像や感動が押し寄せることはない。

地球規模の危機にも関わらず、登場してくるのはごく少数の者たちばかりだ。そのため、こじんまりとした印象は拭い去れない。この手の低予算だが、地球の滅亡などを扱う作品だと、どうしてもチープな印象となってしまう。箱庭的というか、世界を巻き込むという感じがない。

見ている方が脳内で大規模な災害という変換をしなければならない。ロシアや中国でも同じように地球を救おうと必死になっていると想像するしかない。しょうがないことだが、このパターンはつい気になってしまう。

ありきたりなB級映画というところか。



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