2015.6.29 プログラマーが何より重要? 【ソーシャル・ネットワーク】
■ヒトコト感想
facebookの創設者であるマーク・ザッカーバーグの実話を元にした作品。ハーバードの学生が2003年という決して早くはない段階からfacebookを作りだしヒットさせた要因が描かれている。メインは、権利や訴訟についての話となり、巨大企業を作り上げた代償として、様々な軋轢があったことが描かれている。親友のエドゥアルドと作り上げた初期のfacebook。
それは別の学生のアイデアを盗用したものなのか、それとも…。ハーバードがエリート階級社会ということに驚いたが、一番の驚きは経営的手腕よりもプログラムをどれだけ書けるかということが、企業成功への近道であり評価となるということだ。オタクの少年がたちまち億万長者になったサクセスストーリー?が描かれている。
■ストーリー
2003年。ハーバード大学に通う19歳の学生マーク・ザッカーバーグは、親友のエドゥアルドとともにある計画を立てる。それは友達を増やすため、大学内の出来事を自由に語りあえるサイトを作ろうというもの。閉ざされた“ハーバード”というエリート階級社会で「自分をみくびった女子学生を振り向かせたい」―そんな若者らしい動機から始まった小さな計画は、いつしか彼らを時代の寵児へと押し上げてゆく。
若き億万長者は何を手に入れ、そして何を失うのだろうか―?
■感想
facebookを作り上げた男のドキュメンタリーというべきだろうか。中身は成長し巨大企業の長となったマークに対して、訴訟という形で過去の仲間たちから訴えられたことをベースに語られている。巨大企業となるまでは、どのような過程を経てきたのか。
最初は女子学生の比較サイトを作り上げたマーク。それが評判となり、そこからfacebookの元ネタとなるサイト作りを依頼される。その依頼を無視してアイデアを盗用するような形でfacebookを作り上げる。強烈な個性と、プログラムに対する熱量がマークをひとつの方向へと導いていく。
成功までの道のりは長くはない。アクセス数はうなぎのぼりとなり、会員数も膨大となる。コードが書ける仲間を集め、ひたすらfacebookを巨大化させていく。ここで共同経営者として参画したエドゥアルドと軋轢が生じ始める。
結局のところ、巨大企業として成功したfacebookに対して、様々ないちゃもんがつき、あとから訴訟を受け、莫大な和解金を払ったというオチだ。ただ、和解金にしても億万長者となったマークからすると、大した額ではないようだ。
facebookを成長させる過程で、一般的には有能な経営者がビジネスを展開してきたと思っていたのだがそうではない。単純にすぐれたプログラムを書けるプログラマーが何よりも必要だという流れだ。仕事場の雰囲気も、ある人は遊びながら、別の者はひたすらPCと向き合いコードを書き続ける。
指示する立場の者は、「早くコードを書け」と言う。なんだか意外というか、マークが成功したのも経営者としての手腕ではなく、単純にすぐれたプログラムを書けたから、というような流れとなっている。
オタク的な人物が成功するのは、アメリカ的というか、日本ではありえないような流れだ。
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