スネーク・フライト


 2016.5.31      機内のすきまに入り込む蛇 【スネーク・フライト】

                     
[DVD]スネークフライト【RCP】

■ヒトコト感想
飛行機の中で蛇が暴れまわる。犯罪組織が証人を始末するために、証人が乗る飛行機に大量の毒蛇を乗せ暴れまわらせる。なんとも不確実な方法だが、本作ではお決まりどおり蛇は暴れまわり、乗客やパイロットにまで噛みついてしまう。毒蛇が飛行機のアチコチにまで入り込み、機械を故障させる。大量の毒蛇により墜落してしまうほど飛行機は脆弱なのだろうか。

毒蛇にかまれた者は、数分で死ぬ者もいれば、虫の息で生き残る者もいる。なにより毒蛇の映像が恐ろしい。蛇嫌いな人は到底直視できる映像ではない。眠っている人の服の中に入り込み噛みつく。蛇に噛まれるというのは、強烈なインパクトがあり、毒が体にまわる描写も強烈だ。

■ストーリー

青年ショーン(=ネイサン・フィリップス)は偶然、森の中でマフィア組織による殺人事件を目撃してしまう。目撃者として保護されたショーンは、ロサンゼルスの裁判所で組織が犯した殺人事件の目撃者として証言するため、護衛を任されたFBI捜査官フリン(=サミュエル・L・ジャクソン)と共に秘密裡にホノルル発ロサンゼルス行サウスパシフィック航空121ジャンボジェットに搭乗する。

しかし、組織はショーンの証言を阻止するため、ブラックマンバ、コパーヘッド、レインボーボア、ボールパイソン、数千匹の毒蛇、大蛇たちを新たな暗殺者として機内に送り込んでいた。機内に解き放たれた毒蛇と高度1万メートルの密室でフリン捜査官と乗客たちの命がけの死闘が始まる!

■感想
青年ショーンがマフィアの殺人を目撃したため、狙われることになる。証人としてショーンをロスへ連れて行きたいFBIは、飛行機でショーンを連れて行こうとするのだが…。証人を始末するために、飛行機の中に大量の毒蛇を忍び込ませるなんてのは、かなり不確実な方法だ。

うまい具合に蛇が飛行機中を動き回ってくれたから良いものを…。飛行機の乗客は様々だ。有名歌手やお偉いさん、初めての子供だけの旅など。そこに客室乗務員が加わり、蛇パニックが巻き起こる。

お決まり通り、蛇に噛まれ死んでいく乗客たち。それぞれの個性に合わせた死に方をする。ラブラブなカップルはトイレでいちゃいちゃしているところを噛まれる。デブな女性客は眠ったまま噛まれる。パイロットなども噛まれ、ついには誰も飛行機を運転する人がいなくなる。

とんでもない状況だが、代わりのパイロットがまた秀逸だ。有名歌手のボディーガードで常にゲームをしていた男が名乗りの上げる。すぐに「ゲームのことか」と予想できたのだが、その先の流れも非常に秀逸だ。

蛇があまりにも機内に充満しため、苦肉の策で飛行機の窓を壊すシーンがある。当然のことながら、飛行機の窓が割れると、そこから物がすべて外にでてしまう。とんでもない状況で蛇たちは次々と飛行機の外に投げ出されていく。

人も飛ばされそうになるのだが…。なんだかむちゃくちゃなようだが、蛇のように細長い物が、すべて飛んでいくとは限らない。飛行機のような密閉された空間では、常に隙間に隠れた蛇に怯えるしかないのだろう。

B級臭がすさまじい作品だ。



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