シャフト


 2016.5.6      71年作品のリメイク 【シャフト】

                     
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■ヒトコト感想
71年の作品のリメイクらしい。元作品は知らないが、音楽や構成がなんとなく古い感じがする。場面展開時に発生する音楽はかなり耳に残るのだが、どこかで聞いたことがあるような気が…。内容的には型破りな刑事が逃亡したおぼっちゃまを執念深く追いかけ続け、最後には刑事を辞職してでも追いかけるという流れだ。根底には黒人に対する差別があるのだろう。

登場する刑事たちは黒人が多く、おぼっちゃまは白人ということで優遇された裁判を受けている。型破りな刑事シャフトはむちゃくちゃなことをするのだが、なぜか周りからは信頼されている。シャフトは殺された黒人青年の仇を打つために、犯人を追いつめるのだが、その過程で何人も人を殺している。型破りすぎる。

■ストーリー

アイザック・ヘイズの主題歌で有名な71年のヒット作『黒いジャガー』を、サミュエル・L・ジャクソン主演でリメイクした刑事アクション。N.Y.市警の刑事が殺人容疑で逮捕した富豪の息子が、保釈後に国外へ逃亡し…。

■感想
型破りな刑事が大活躍する物語。富豪の息子が気に入らない黒人青年を殴り殺す。が、裁判では保釈となる。それに怒り狂うシャフトが、海外へ逃亡した男を追いかけ続け、正当な裁判により収監させようとする物語だ。シャフトの豪快な捜査がポイントだろう。相手を銃で脅すのは当然として、悪たちからも、恐ろしい刑事ということで一目置かれている。

特に黒人のボス的な存在に対するシャフトの強烈な勢いはすさまじい。何かを依頼するにしても、常にシャフトは銃で脅すことにより相手を屈服させる。ここまでやってはいるが、それなりにカリスマ性があるのはすばらしい。

シャフトの行動がかっこよいのと、場面展開で印象的な効果音がなる。どこか古臭く感じたのはリメイク作品だからだろう。富豪の息子はとんでもなく厭な奴だ。ただ、どれだけ屈強な黒人相手でも怯むことなく、自分の目的を達成しようとする。

富豪の息子の悪を証言する唯一の存在である女性を探しだすことがシャフトの目的であり、その女を消すことが富豪の息子の目的となる。それぞれ金で動く黒人たちがおり、自分たちの利益のために暗躍することになる。

シャフトは目的のためには容赦ない。特に自分に歯向かってくる男たちに対してはあっさりと殺したりもする。激しい銃弾が雨あられと降る中で、なぜかシャフトだけは被弾せずに脱出することができるのだが、相手はシャフトの銃弾にあっさりと倒れてしまう。

主人公補正がこれでもかと利いている本作。昔の作品らしいあっさりとした流れは良い。シャフトの容赦ない行動は、強烈なインパクトがある。黒人と白人の差別をそのまま描いているのもポイントだろう。

古さを感じるが心地良い古さだ。



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