セレブ・ウォーズ ニューヨークの恋に勝つルール


 2017.3.19      これがセレブの世界だ 【セレブ・ウォーズ ニューヨークの恋に勝つルール】

                     
セレブ・ウォーズ 〜ニューヨークの恋に勝つルール〜
評価:3

■ヒトコト感想
実在するジャーナリストの実体験を元に描かれた作品。ロンドンからNYのメジャー雑誌に移籍したヤング。辛辣な批評を想うがままに描くつもりが…。NYのセレブの世界に圧倒され、セレブ界に打って出るには、自分が出世するしかないと考える。序盤のヤングは自由気ままに思うがまま行動しセレブだろうとお構いなしに交流する。

人気監督の記事をマネージャーのチェック付きで書けと言われ拒否する。どこかこだわりある男らしいジャーナリストだった。それが恋に破れ仕事に没頭し、上の指示どおりに記事を書くと、またたくまに出世しセレブ界へデビューすることに。このセレブ界の雰囲気は実体験に基づいているのだろう。

■ストーリー
「GQ」などを発行するコンデナスト社でジャーナリストとして活躍したトビー・ヤングが、自らの実体験を赤裸々に綴った原作を映画化。人気出版社のオファーを受けてロンドンからN.Y.に移り住んだ男が、ふたりの女性の間で揺れ動く。

■感想
ロンドンで尖がった記事を書いていたシドニーヤングが、NYのメジャー雑誌にスカウトされた。大都会NYに圧倒され、自分がセレブになった気持ちとなるヤング。冒頭のヤングはすさまじい田舎者っぷりだ。ダサいTシャツをインしたジーンズ姿で、さも有名ジャーナリストのように振る舞う。

セレブたちが集うパーティーに参加するのだが、そこでもセレブたちに気安く話しかける。このヤングのキャラの場違いな雰囲気は、まるでMrビーンのような雰囲気すらある。

出世しなければ恋も仕事もうまくいかないと気づいたヤング。セレブの飼い犬を誤って殺してしまったり、むちゃくちゃな行動は変わらない。セレブの美女に恋をするが相手にされない。対してスカした上司は、家庭がありながら美女と親密な関係となる。

ヤングの序盤の暴れっぷりはすさまじい。セレブたちの迷惑をかえりみず、我が物顔で好きなようにセレブたちに接触する姿は強烈だ。そんなヤングのキャラがいつの間にか生まれ変わってしまう。実力のない人気監督を持ち上げるような記事を書き始める。

ヤングがとんとん拍子に出世していくのは、確かにシンデレラストーリー的で面白い。今まで相手にされなかったセレブたちの仲間入りをし、顔と名前が売れジャーナリストとして有名になる。そして、高価な時計や服を身につけパーティーに参加するのだが…。

そこでお決まり通り、今までの鬱憤を晴らすかのようにひとつの出来事からヤングが爆発する。今までの地位や名誉が吹っ飛ぶが、ヤングは後悔していない。本作が実話ベースということに驚いたが、セレブ界の様々なしきたりや、人気者をほめたたえる記事など、実際にありえることなのだろう。

ヤングの下がって上がってまた下がる地位の変化が面白い。



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