サラマンダー


 2016.11.8      サラマンダーに圧倒される人々 【サラマンダー】

                     


■ヒトコト感想
巨大な竜と人間が戦い、人間は敗れ地下に逃げていく。竜におびえながら生活する人間たちが、竜へ反撃を仕掛ける物語だ。まず竜であるサラマンダーがすさまじい。口から吐き出す炎であっという間に人間を焼き尽くしてしまう。サラマンダーを恐れ、地下深くに逃げ込んだ人間たちだが、そこに戦車や軍用ヘリをもつはぐれ軍隊がやってくる。

サラマンダーに唯一対向できるという言葉に半信半疑ながらも、地下施設のリーダーであるクインは軍人たちを引き入れるのだが…。サラマンダーと人間の戦いは、まさに人間の一発にかける思いがすべてだ。圧倒的にサラマンダーの方が優勢で、人間は一回のチャンスを逃すと、あとは殺されるだけになってしまう。

■ストーリー
巨大な竜と人間の戦いを描くSFアクション。ある日、少年・クインは現代に甦った“サラマンダー”を目撃する。サラマンダーは爆発的に増殖し、その強大な力で世界を破壊していく。20年後、生き残ったクインはサラマンダーに戦いを挑む。“

■感想
人間とサラマンダーが対決するSFアクション。少年クインが現代に蘇ったサラマンダーに母親を殺されてしまう。そこから、サラマンダーを排除するため人間は核爆弾を使用する。結果、人間はサラマンダーに敗北し、地下でひっそりと生活することになる。

サラマンダーがどれほど強烈かが最初に描かれている。人間たちがどれだけ最新兵器を使おうとも、サラマンダーを絶滅させることはできない。人間は地下でサラマンダーにおびえながら生活するしかない。しいたげられ怯える人間がこれでもかと描かれている。

爆発的に増殖したサラマンダーとの戦いを拒否し続けるクイン。そこに軍隊の装備をもつ男たちがやってきた。サラマンダーを倒したことがあると語る男。そこから人間とサラマンダーの戦いが始まる。どのようにしてサラマンダーを倒すかというと、一発勝負だ。

そもそもサラマンダーに居場所を知られると、あっさりと口から吐く炎で焼き殺されるか、喰われるしかない。倒すためには、サラマンダーの隙をついて口の中に攻撃を仕掛けるしかない。一回のチャンスを逃すと、すべてが水の泡と化してしまう緊迫感あふれる展開だ。

サラマンダーの雄は一匹しかいないらしい。ただこの雄が信じられないほど凶暴で軍隊すらもあっさりと全滅させてしまう。生き残った者とクインだけで雄のサラマンダーを倒すことができるのか。激しい戦いの結果はある程度想定通りなのだが、男たちの熱さが良い。

サラマンダーをたとえ倒したとしても、その過程で仲間が3人死ねばそれは失敗でしかない。男くさい流れが続くのだが、サラマンダーの迫力がすべてを凌駕している。

サラマンダーと人間の対決で、人間がこれほど一発のチャンスしかないというのは、なんだかみじめだ。



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