2016.6.27 派手な演出でルパン風な三銃士 【三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船】
三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船【Blu-ray】 [ ローガン・ラーマン ]
■ヒトコト感想
三銃士の物語をかっこよい映像とアクションで描いている。基本ストーリーはオーソドックスな三銃士だ。ただ巨大な飛行船や盗賊除けの様々な仕掛けなど、スタイリッシュな映像をこれでもかと全面に押し出している。ダルタニアンが小生意気で、三銃士は個性が際立ち大人のかっこよさをはなっている。そして、鍵となる女ミレディがアクロバティックなアクションを繰り広げる。
すばらしい映像により観衆を飽きさせない工夫がされている。さらには豪華出演陣が華を添えている。明らかに続編を意識した終わり方だ。ストーリーは単純だが小粋な会話とスタイリッシュな映像。そして、大掛かりな仕掛けなど、見るべき部分は多い。
■ストーリー
17世紀のフランス。銃士に憧れ、田舎からパリに上京してきた青年ダルタニアンは、念願叶ってフランス最強の三銃士の仲間入りを果たす。そして影の権力者リシュリュー枢機卿の裏切りによって奪われた、フランス王妃の首飾りを取り返すためイギリスへ向かうのだが─。
■感想
三銃士を原作とし、ちょっとルパン的な要素が入った物語となっている。三銃士のかっこよさと個性は際立っている。本作では主人公チームよりも、脇役がすさまじい魅力をはなっている。裏切りの女であるミレディは、「バイオハザード」を思いおこさせるようなアクションを披露する。
バッキンガムはオーランドブルームが渋い雰囲気をだしており、さらには主役よりもかっこよいポジションにいる。三銃士たちや、王室の枢機卿側との対立がありながら、おいしい部分だけをかすめとる役割だ。
三銃士とダルタニアンはオーソドックスなキャラクターだ。ダルタニアンが特に小生意気で、登場初期はアチコチで喧嘩を売るようなマネをしている。三銃士たちと直接的な一騎打ちあり、さらにはあべこべに殺されそうになったり。
ダルタニアンのやんちゃな行動も、三銃士たちの大人の対応でことなきを得ている。冒頭は三銃士の個性とそこにミレディが加わり、目的のモノを盗む行為は、まさにルパン風でもある。そして、何よりインパクトがでかいのは巨大な飛行船だ。
中世ヨーロッパを舞台にしているが、かなり映像的なインパクトはある。巨大な飛行船同士の激しい戦い。派手な演出。きらびやかな衣装と、バッキンガムが率いる巨大な船団。フランスとイギリスの戦争を匂わせる終わり方ではある。
死んだと思われたミレディがバッキンガムに救出されており、バッキンガムの復讐が始まるのだが…。この終わり方は明らかに続編があることをにおわせている。このまま、何もなく続編がないとすると、消化不良でしかない。
とにかく演出が派手な作品だ。
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