ロック・オブ・エイジズ


 2015.10.12      80年代ロックになじみがあれば 【ロック・オブ・エイジズ】

                     


■ヒトコト感想

80年代のロックを、伝説的なロックナンバーにのせてミュージカルとして構成している本作。自分があまりミュージカルが得意ではないのと、80年代ロックにまったく詳しくないので、本来の面白さを理解できていない。登場人物たちが80年代風の恰好をする中で、大物ロックスターであるステューシーだけはやけにかっこよい。

トム・クルーズが演じるということで、それなりにかっこよく作り上げられているのだろう。他キャラはいかにも80年代という恰好で、なんだか笑いがでてくる。中身はシリアスな作品なのだろうが、音楽に合わせて突然歌いだすと、ちょっと笑えてくる。特にスタジオの従業員と店主の関係を歌うときが面白さのピークだ。

■ストーリー

時は80年代、とてつもないサクセスストーリーとスキャンダルがあふれ返る黄金時代のハリウッド。そこに待ち受けているのは輝かしい成功か、それとも華々しい転落か。心を熱くする80年代ロック・ナンバー満載!グラマラス&スキャンダラスに贈る、史上最強のロック・ムービー!トム・クルーズが魅せる、魂のシャウトを見逃すな!

■感想
トム・クルーズがこの手のミュージカル映画に出演しているとは思わなかった。ロックの帝王役を演じているのだが、酒におぼれステージをこなせばすばらしいが、女を魅了しセックスに狂わせる役を演じている。いかにも80年代ロックな雰囲気があふれている。

女性団体に非難され、廃止のデモまでされる男。その一方でロックに対しての熱い思いを若者たちに代弁させている。田舎娘が都会へやってきて、ロックの魅力にはまりこむ。ミュージカルとしての定番かもしれない。

80年代ロックの有名な曲が使われているのだろうが、自分の中であまり印象に残るものがない。様々なアーティストにカバーされた曲などは知ってはいるが、それ以外はほとんど聞いたこともなかった。その状態で本作を楽しむとしたら、純粋にストーリーを楽しむしかない。

上京娘と、デビューを目指す男。二人を中心に物語が描かれており、トム・クルーズのインパクトを除くと、間違いなくデビューを目指す男の行動が面白い。最高なのは、プロデューサーから無理やりポップスのグループに参加させられる場面だ。

なんだかんだとありながら、ステューシーは女を激しく魅了する伝説的ロックスターという感じで描かれて終わっている。その他、ひたすらロックを流し、それに合わせてセリフを歌い上げる。根っからのロック好きであれば楽しめるだろう。

または、80年代ロックにノスタルジックな気持ちになれる人にも最適かもしれない。それ以外の人はというと…。トム・クルーズがきわものを演じているのを楽しむしかないかもしれない。

80年代の古臭さが良いのだろうか。



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