ロボコップ(2014)


 2017.7.4      時代がロボコップに追いついた 【ロボコップ(2014)】

                     
ロボコップ【Blu-ray】 [ ジョエル・キナマン ]
評価:3

■ヒトコト感想
30年近く前の作品のリメイク。人間がロボ化され刑事として悪を裁く。過去のロボコップよりも映像的にかなりパワーアップしている。時代が追いついたというか、ロボコップを作るに足る技術がより明確になり、映像化に際してそれが考慮されている。本作ではオムニ社が世間に対してロボット刑事を認知させ株価を吊り上げようとする策略がすべてだ。

そのため、オムニ社の都合でロボコップは、ある時はヒーローとなり、ある時は失敗作とされてしまう。瀕死の重傷を負った刑事のアレックスがロボコップになるまでは非常に悲しみに満ちている。好き好んでロボコップになったわけではないのに、排除されるのは非常に悲しみと怒りがわいてくる。

■ストーリー
2028年――。世界各国で軍事配備のロボット化が進む一方、ロボット配備を禁止する「ドレイファス法」を支持し抵抗していたアメリカの近未来都市デトロイト。愛する家族とともに暮らす勤勉な警官アレックスは、捜査中、爆発事故に巻き込まれ瀕死の重傷を負うが、オムニ社の最新ロボット技術により“ロボコップ"として新たな命を得る。

人間としての感情と記憶、ロボットとしての圧倒的な力で、一躍ヒーローとなったロボコップだったが、巨悪の陰謀に巻き込まれ、ある日、“人間としての感情と記憶"をリセットされてしまう。そして、一切の感情を失いロボットとして“正義"のためだけに街を守る彼は、予想をもしなかった問題に直面することになる……。

■感想
オムニ社は最新ロボット技術により人間が関与しないロボコップを売り出そうとする。が、世間の反発は強い。そこで人間の思考が入り込む余地のあるロボコップを作ろうとする。重傷を負ったアレックスがロボ化され、自分の姿を見た時の衝撃はすさまじい。

その瞬間、死にたいと思うのは当然だろう。アレックスからは自分がスーパーマンになったという喜びはいっさい感じない。妻や息子に対しても、どこかロボ化した自分に負い目を感じているようでもあり、家族も最初は戸惑いを隠せていない。

ロボコップとしての活動に慣れてきたアレックス。オムニ社としてはロボコップをヒーロー化しようとする。ロボコップの開発者である博士は、企業の政治的な動きに翻弄されることになる。ある時はロボコップをヒーロー化するため無茶な要求をし、またある時は完全なロボ化するよう薬物投与を指示したり。

最後には家族にすら会わせずに失敗ということでロボコップを闇に葬り去ろうとする。ロボコップの能力がすさまじすぎるため、瞬く間に汚職刑事を逮捕してしまう。となると、汚職に手を染めている権力者たちは、ロボコップを排除しようとする。

昔の作品と比べると、明らかに映像的なインパクトがパワーアップしている。どこか人間らしい雰囲気のあった過去のロボコップ。本作ではまさに体はロボで顔だけが人間という感じだ。まるでゲームのような精密な射撃。

瞬時にネット上の情報と監視カメラの情報でターゲットがどこにいるかGPSで判断し、指紋等を判別し犯人を見つけてしまう。さらには、相手に考える隙を与えないほど、2秒で相手に決断を迫る。まさに、圧倒的な能力を示すロボコップだ。明らかに機能面で過去のロボコップを凌駕している。

映像的なインパクトと機能的なすさまじさに圧倒されてしまう。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp