ロビン・フッド


 2016.11.20      きっと体臭は獣のような匂いだ 【ロビン・フッド】

                     


■ヒトコト感想
中世イングランドの伝説上の人物であるロビン・フッドを描いた作品。ラッセル・クロウがロビン・フッドを演じているのだが、相変わらずこの手の中世の人物にぴったりはまりこむ。グラディエーターもそうだが、男臭さ満点の雰囲気が良いのだろう。

ロビン・フッドの伝説はほとんど知らない。が、弓の名手ということは知っていた。中世イングランドで、王の圧政に苦しむ人々の側に立ち、身分を偽りながら市民のために仲間の義賊と共に戦う。気の良い仲間たちや、典型的なダメ君主である王の存在など、王道な流れとなっている。見どころは間違いなく弓矢が遥空高く飛びながら、敵の元にまるで糸で引かれたように飛んでいく様だろう。

■ストーリー
12世紀末。十字軍遠征に参加していた弓の名手・ロビンは、王の側近が闇討ちされる現場に遭遇し…。

■感想
中世イングランド。十字軍遠征にちょっとした傭兵的に参加していたロビン。王が死んだと知ると、とたんに仲間を引き連れてイングランドへ帰ろうとする。その道中で王の死を知らせる部隊と出会い、何者かに襲撃され全滅していることを知る。

そこでロビンたちはその部隊のフリをしてイングランドに戻るのだが…。ロビン・フッドの物語はよく知らない。弓の名手とういことは知っている。ロビンが恋をし、仲間と共に圧政に苦しむ市民たちと王と対決するという話だ。

二代目の王が典型的なダメ君主なのが良い。国民たちに重税を押し付け、逆らうものは許さない。となると、重税に反抗する国民たちは王と対決するしかない。そこでロビンが大活躍する。ラッセル・クロウのロビン・フッドは絵に書いたようなロビン・フッドだ。

というか、ラッセル・クロウが中世の戦士を演じると、まさにぴったりとはまりこむ。短髪で髭面。筋肉モリモリ、体臭は獣のようなにおいがするに違いない。男臭さが画面からにじみでており、これこそ中世の戦士のイメージそのままだ。

ロビン・フッドと言えば弓矢の名手だ。本作でも、冒頭の戦いからロビンが弓矢で相手を倒しまくる映像が次々と描かれている。剣での戦いもそれなりに存在するのだが、やはり弓矢がメインなのだろう。ロビンが率いる義賊たちもまた弓で攻撃する。

ラストの場面では、逃げる敵をはるか長距離から弓矢を山なりに放ち、大空高く矢が飛んだかと思うと、急降下し馬で逃げる敵の首元に突き刺さる。弓矢にCCDカメラでも付けられているような映像がすばらしい。

ロビン・フッドはよくわからないが、ラッセル・クロウははまり役だ。



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