ローラーガールズ・ダイアリー


 2016.6.19      何かを変えたい十代少女 【ローラーガールズ・ダイアリー】

                     
ローラーガールズ・ダイアリー [ エレン・ペイジ ]

■ヒトコト感想
田舎町に住むプリスが、母親の理想を押しつけられることに嫌気がさし、ローラーゲームにはまる物語。まず母親が熱を上げる美人コンテストというのもよくわからない。ミスコンとは違うようだが…。そしてローラーゲームについても日本ではあまりなじみがないので、イマイチよくわからない。が、その競技制は肉弾戦ありで、とても美人コンテストに参加する女子がやるような競技ではない。

田舎にから抜け出したい、何かをかえたいと思う女の子が、ローラーゲームにはまり才能もある。そして、お決まりどおり両親にローラーゲームのことがバレ、喧嘩となり、最終的には和解する。わかりやすいパターンだが、ローラ―ゲームというのが新しいのだろう。

■ストーリー

保守的な母親から美人コンテストで優勝したら将来きっと幸せをつかめると言い聞かされ、コンテストへの参加を強いられる日々に飽き飽きしていたテキサスの田舎町に住む普通の女子高生ブリスは、ある日“ローラーゲーム”の存在を知り、試合を観て完全に魅了される。

■感想
母親に言われしょうがなく美人コンテストに参加するプリス。田舎での退屈な生活に嫌気がさし、何かをかえたいと考える。そこで偶然出会ったのは倉庫で開催されているローラーゲームだ。女たちがローラースケートで滑りながら、激しい肉弾戦を繰り広げる。

なぜかプリスにローラーゲームの才能があったことから、一躍ヒーローとなる。ローラーゲームがイマイチよくわからないが、スピードとパワーが必要な競技のようだ。ローラーゲームに熱中するプリス。両親は当然、気付くはずもない。

親に内緒で男といちゃいちゃし、ローラーゲームにはまる。十代女子が最初にはまるちょっとした反抗なのだろう。そこから、男に関しては目が覚め、ローラーゲームのことがついには母親にバレることになる。そこで試合の決勝に出るのか、それとも美人コンテストに参加するのか…。

余計なゴタゴタを避ける性質の父親が、ここにきてプリスのことを考え行動を始める。結局、プリスはどちらを選ぶのか。親との関係も大事、仲間との関係も大事。ありがちな青春物語だ。

親の言いなりにはなりたくない。親離れしたいという十代少女の反発心からローラーゲームに入り込み、いつの間にかローラーゲームにはまり、最後には親との関係も修復する。理想的な親子関係だろう。美人コンテストで優勝することが幸せに直結するとは思わない。

ローラーゲームにのめり込むことにどのような意味があるのかも微妙だ。ただ、十代少女の何かを始めたいという熱量は感じることができる。強烈なインパクトはないのだが、同世代が見たら何かしら感じるものがあるのだろう。

ローラーゲームはアメリカ独特かもしれない。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp