2016.9.20 ミュージカル調が高揚感を高める 【レ・ミゼラブル】
■ヒトコト感想
レ・ミゼラブルの原作や他作品は見たことがない。有名作品だが初めて見ることになる。全体としてミュージカル調なので、ストーリーの合間に突如として歌いだす部分が受け付けない人には辛い作品だろう。自分の場合は、逆に楽しめた。市民たちが決起し抵抗する場面での軽快な歌。そして、リズムに乗りながら反乱を起こす。
そこには悲壮感は何もなく、未来に対する希望しかない。ただ、結果が伴わないとしても、とてつもない勢いを感じずにはいられない。パンを盗んで囚人となったジャン・バルジャンの一生を描いた作品だ。正直、ジャンバルジャンよりもしつこくジャンバルジャンを追いかけ続けるジャベールの方が強く印象に残っている。使い古されたストーリーもミュージカルにすることで新しくなるというところか。
■ストーリー
ジャン・バルジャンは、パンを盗んだ罪で19年間服役した後、仮出獄するが、生活に行き詰まり、再び盗みを働いてしまう。その罪を見逃し赦してくれた司教の真心に触れた彼は、身も心も生まれ変わろうと決意し、過去を捨て、市長となるまでの人物になった。
そんな折、不思議な運命の糸で結ばれた女性ファンテーヌと出会い、彼女から愛娘コゼットの未来を託されたバルジャンは、ジャベールの追跡をかわしてパリに逃亡。彼女に限りない愛を注ぎ、父親として美しい娘に育てあげる。しかし、パリの下町で革命を志す学生たちが蜂起する事件が勃発。誰もが激動の波に呑まれていく…
■感想
レ・ミゼラブルは未経験で、本作で初めて見たのだが…。壮大な大河ドラマだということはよくわかった。パンを盗んだだけで19年も服役された不幸な男・ジャン・バルジャン。仮釈放後も再び盗みを働いてしまうが、そこで司祭に見逃してもらう。
このあたりのエピソードは、どこかで見たり聞いたことがある。というか、もしかしたら無意識にレ・ミゼラブルをどこかで経験していたのかもしれない。生まれ変わったジャン・バルジャンは聖人のようになる。そしてとんとん拍子に出世し市長になる。展開が早すぎて一瞬、同一人物とは思えなかった。
ジャン・バルジャンが主人公ではあるが、ところどころに主役となりえる人物が登場してくる。ジャン・バルジャンの工場で雇われていた女。イジメをうけ娼婦となり死を迎える。このあたり、明らかにジャン・バルジャンは脇役でしかない。
その後は、女の娘であったり、革命を志す学生たちだったり。時代の転換期にジャン・バルジャンがその場にいたとしても、特別大活躍するわけではない。運命的な出会いや、革命に失敗した若者を助ける場面など、時代の流れにのっている描写はある。
本作の売りであるミュージカルは、場面によってはものすごい高揚感を煽る役目をしている。娼婦たちが自分の境遇を嘆きながら歌う場面や、学生たちが革命に命を燃やす場面など、突如として激しい歌が始まると、思わず目が釘付けとなる。
父親として娘の成長を喜び、娘が恋する男を助け出す。常に人のために何かをすることと自己犠牲の精神、そして自分を偽らない心。ジャベール刑事の追及から逃れるチャンスがあったとしても、自分の良心に従い行動する。このジャンの行動に感動できれば楽しめるだろう。
初めてレ・ミゼラブルを通して見た。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp