2017.5.28 謎の預言者モスマン 【プロフェシー】
プロフェシー [ リチャード・ギア ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
記者のジョンは妻の死をきっかけとして、不思議な出来事に遭遇する。メアリーが死の直前に怪しげな絵を書き残しているのが強烈に恐ろしい。悪魔のような絵を書き死ぬ。脳腫瘍の影響かとも思われる流れだが…。2年後にジョンはなぜか車で移動中にポイントブレザントという田舎町に迷い込んでしまう。ここから奇妙さがパワーアップする。
事故を予言する人々やモスマンというキーワードまで登場してくる。まるで何かバケモノの存在が真実かのような流れだ。電話から奇妙なノイズが流れ、悲惨な事故を予言する存在。脳の腫瘍が幻覚を見せているというオチを想像したがそうではない。巨大な橋の崩壊事故が予言どおり現実のものとなったところで物語は終わっている。
■ストーリー
ワシントン・ポスト紙の記者ジョンは妻メアリーと幸せな日々を送っていたが、原因不明の交通事故に遭い、メアリーが負傷してしまう。懸命の看護の甲斐もなく、彼女は謎の言葉と不思議なスケッチを残してこの世を去ってしまう。
2年後のある日、ジョンは車で移動中に見知らぬ町ポイントプレザントに迷い込んでしまう。彼はそこで数々の不可思議な事件に遭遇し、メアリーの死の真相に繋がる手掛かりを発見する・・・。
■感想
幸せな生活を送っていたジョンとメアリー。交通事故でメアリーが負傷し、そこで重度の脳腫瘍であることがわかる。ほどなくしてメアリーが死ぬが、死の直前にメアリーが落書きしていた絵が強烈に恐ろしい。まるで悪魔のような絵を殴り書きした跡がある。
悪魔にでもとりつかれたような死にざまは恐怖でしかない。そこから2年後、ジョンは何者かに導かれるように田舎町にやってくる。そこで出会う奇妙な人々。頭の中に予言がわいてくる男や、電話からひたすらノイズばかりが流れる男など。
見方を変えると、単純に精神異常者のように見える。幻覚や幻聴の症状に対して、科学的な説明を付けるとしたらそれしかない。そんな状態で、ついにジョンにも奇妙な電話がかかってくる。すべてをお見通しで、まるで神の目をもつような電話相手。
ジョンが必死に相手のインチキを見つけ出そうとするが、神でなければ不可能な答えが次々と返ってくる。キーワードの数字が伝えられ、その結果と同じような数の犠牲者が出る事故が起きる。明らかに強烈な予言内容だ。
謎の予言者の存在を匂わせながら、モスマンというキーワードが登場してくる。確実に予言は当たり、その通りの事故や事件が起こる。巨大な橋の崩壊事故を経験したジョンだが、その後のオチではとうとうモスマンの正体が明らかに…。
中盤までの怪しげな予言と脳腫瘍の関係が曖昧な状態はすばらしい引きの強さがある。それが、後半になると予言一辺倒となり、結果として予言についての科学的な説明や、はっきりとした解明がされないまま終わっている。
オチを描かないのはどうなのか。
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