パニック・フライト


 2016.3.2      機内で隣にテロリストが 【パニック・フライト】

                     
パニック・フライト スペシャル・エディション

■ヒトコト感想
有能なホテルのマネージャーであるリサが、飛行機に隣り合わせたテロリストに脅され、要人の暗殺を手助けしろと脅されることになる。飛行機内という密閉された空間で、隣にテロリストがいるとなると、当然ながら逃げ場はない。そこで脅されながら、ホテルに泊まる要人の部屋を移動させろと命令される。テロリストのリップナーとリサとの駆け引きが面白い。

父親を殺すと脅されるリサ。リサはどうにかして要人の部屋の移動を拒み父親も助けたいと考える。そのためには、飛行機内で自分が危険にさらされていると周りに知らせる必要がある。リサの勇気ある行動と、リップナーの徹底した監視体制がポイントとなる。リサがリップナーにペンを突き刺す場面は、観衆にも痛さが伝わってくる。

■ストーリー

ホテルのマネージャーとして働くリサは、マイアミへ戻る飛行機で隣同士になったリップナーと知り合う。しかし、彼の正体は国家要人暗殺チームのテロリストだった…

■感想
客から信頼のあついホテルのマネージャーであるリサ。その権限はかなり強いため、独断で要人の部屋を変更することも可能となる。それに目を付けたテロリストが要人を暗殺するために、リサに近づき要人の部屋を変更させようとする。

飛行機で隣同士になるリサとリップナー。紳士的な見た目とはうらはらに、リップナーは目的を達成するためには手段を選ばない。リサの父親を人質にとり、リサに部屋の変更をさせようとする。ごく近距離でのリサとリップナーの駆け引きは強烈に面白い。

飛行機の中から電話をすることで、要人の部屋を変更することができる。リサは脅されたことから仕方なく要人の部屋変更をホテルへ命じる。そこから、テロリストの攻撃手段が度肝をぬいている。あらかじめ決められていたとはいえ、そんな方法で要人を暗殺しようとしたのか?と驚かずにはいられない。

ホテルの部屋にはSPがいるために、外部から攻撃するしかない。想像を絶する手段だ。リサとリップナーの関係は、リップナーが主導権を握っていたはずが、リサがあれこれと逃げ出す手段を考えるために、リップナーが次第に荒っぽくなってくる。

ラストの流れはすさまじい。任務遂行に執念を燃やすリップナー。そして、逃げ出そうとするリサ。隣に座るテロリストから逃げるためには、強烈な攻撃を加えるしかない。リサの思いっきりのよさにはホレボレしてしまう。

そして、どれほど強烈な攻撃をされたとしても、決して挫けることなく、ひたすらリサを負い続けるリップナーはまるで何度殺しても蘇るゾンビのような存在だ。か弱く美しいリサが、紳士的なリップナーに激しい攻撃を加える。飛行機の乗客は仲睦まじいカップルと思っていただけに、衝撃的な場面だろう。

飛行機内部での隣り合わせでの緊迫感はすさまじい。



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