2017.6.3 すさまじいトラックでの暴走 【オーバードライヴ】
オーバードライヴ■監督:リック・ローマン・ウォー//ドウェイン・ジョンソン/バリー・ペッパー
評価:2.5
■ヒトコト感想
裕福で幸せな生活を送っていたジョンの元に、別れた妻から連絡があった。息子のジェイソンが麻薬密売容疑で逮捕された。友人にはめられた感があるが、息子の刑期を減らすためには麻薬犯罪者逮捕に協力しなければならない。ジョンの、息子を助けたい気持ちと手柄を立てたい女性検事のキーガンの利害が一致する。ジョンの必死具合がすさまじい。
息子のために自らが囮となって麻薬犯罪組織のアジトに入り込む。トラックを使って薬を運ぶということで、死の危険がつきまとう流れとなる。密売人たちを騙して逮捕させたとしても、その後、売人たちに狙われないかと心配になる流れだ。必殺の証人保護プログラムが発動したとしても、一生安泰というわけではない。
■ストーリー
二人目の妻と幸福な家庭を送る運送会社社長ジョン(ドウェイン・ジョンソン)。ある日、別れた妻に引き取られた息子ジェイソンが麻薬密売容疑で逮捕された。友人が無理矢理送りつた麻薬を受け取っただけだが、このままでは最低10年の刑務所暮らしとなる。ジョンは愛する息子を救いたい一心で女性連邦検事キーガン(スーザン・サランドン)と交渉、ある約束を取り付ける。それは麻薬犯罪者の逮捕に協力するというもの。
■感想
運送会社を経営するジョン。息子が逮捕されたと聞き、慌てふためき息子を助け出そうとする。何もしなければ10年間服役するジョンの息子。麻薬密売人逮捕に協力することを決断するジョン。そこでポイントとなるのは、ジョンの会社に入社した元犯罪者の男だ。
この男を経由し麻薬密売人に近づくのだが…。麻薬密売組織が強烈に恐ろしい。用心深く、検事のスパイだと知れたら家族もろとも皆殺しにされそうな勢いがある。巨大なトラックで薬物を運ぶ。一度実績を作り相手を信用させてから、一網打尽にする作戦らしい。
ジョンの必死具合はすさまじい。そして、麻薬の元締めまでが登場し、その男に気に入られてしまうジョン。このままでは、囮がいつの間にか本当に薬の運び屋や密売組織の資金運び屋になってしまう。ジョンがキーガンたちと打ち合わせをしているが、気が気ではない。
もし、検事のスパイだと分かったら、ジョンはあっさりと殺されてしまうだろう。うまく元締めを逮捕したとしても、ジョンがスパイだとバレ、その後は永遠に麻薬密売組織に追われ続けることになる。必殺の証人保護プログラムがあるのだろうが、永遠に保護され続けるのだろうか。
ジョンのラストの暴走はすさまじい。トラックを暴走させ、ひたすら突っ走る。なんとしてでも息子を助けたいその思いだけで、ひたすら前にすすむ。激しい銃撃戦。ある程度結末は想定できるのだが、ラストはなんだかちょっといい感じの終わり方だ。
ジョンに協力したため、悪い仲間たちと再会し、まっとうな道から外れそうになった元犯罪者の男。最後には、ジョンを助け、自分自身も真っ当な生活を続けようと決意する。ジョンが退職金という粋な計らいをすることで、なんだかいい感じのラストとなっている。
トラックでの暴走はすさまじい迫力だ。
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