オブリビオン


 2016.12.16      強烈な自己犠牲の精神 【オブリビオン】

                     


■ヒトコト感想
エイリアンの攻撃を受け、生き残った人類を守るために戦う男・ジャックがいた。近未来的な雰囲気と自動で敵を追撃するドローン。そして謎のエイリアン。ありきたりな地球侵略モノかと思いきや…。物語は突然墜落してきた宇宙船と、そこに眠る美女ジュリアと出会うことから変化していく。宇宙船の乗組員を攻撃し始めるドローン。それを止めるジャック。

序盤ではジャックとそのパートナーと、基地で指示をするサリーの姿しかない。あとはエイリアンとドローンだけだ。恐らく多くの人が想像するような流れとなる。ジャックは地球を守る任務を遂行していると思いきや…。ラストの流れはなんだか涙がでてくる。自分を犠牲にして冷静に地球を守ろうとする。熱さは感じないが、自己犠牲の精神は強烈なインパクトがある。

■ストーリー
なぜ、彼は人類のいない地球に残されたのか―?2077年、エイリアンの攻撃を受け、地球は全壊。生き残った人類は、他の惑星への移住を果たすが、ジャック(トム・クルーズ)は荒廃した地球に残り、パトロール機バブルシップをかり、高度1000メートルの上空から地球を監視している。ある日、ジャックは墜落した宇宙船で眠る美女ジュリア(オルガ・キュレンコ)を発見する。

目を覚ました彼女は、なぜか逢ったことのないジャックの名を口にした。彼女に不思議な結びつきを感じながら、次第にあらゆる現実に疑問を抱くようになっていくジャック。断片的な記憶を辿るジャックだが、誰もいないはずの地球で謎の男ビーチ(モーガン・フリーマン)によって拘束される。ジュリアは何者なのか-?ビーチの目的は-?彼らによってジャック自身、そして地球の運命が大きく動き始める・・・!

■感想
エイリアンに侵略された地球で、ジャックとパートナーは戦い続ける。エイリアンを攻撃する無人機ドローン。攻撃で傷ついたドローンを修理するのがジャックの主な役目だ。冒頭では地球の海水を全て吸い上げることで地球に侵略したエイリアンを倒すという流れだ。

近未来でゲームのような雰囲気が漂う。ジャックとパートナー以外はひとりも人間がいない地球。このまま孤独の戦いを続けるジャックが描かれるのかと思いきや…。物語は中盤で大きく変化していく。

地球に墜落した宇宙船の中には人間がいた。が、その人間をドローンが攻撃し始める。ドローンの暴走か?という流れから物語は大きく変化していく。エイリアンの描写がそもそも仮面を被ったような見た目なので、ある程度先が読める展開となる。

地球を守っていたと思い込んでいたジャックは、実は…。ジャックがクローンとわかってからの展開はすばらしい。ジャックが自分の任務に目覚め、それに向かって邁進する。人類を救うためにジャックが犠牲となる。このパターンは泣ける流れだ。

ジャックがクローンであり、今まで地球を守っていたと思っていた者たちが、実は侵略するエイリアンだった。逆にエイリアンと思われたいた者たちは、地球人の生き残りだった。序盤と中盤以降の流れが大きく変わるため、ジャックの行動の意味をいろいろと考えてしまう。

生き残った人間たちがエイリアンを排除するためにとった行動は…。ジャックがエイリアンの本拠地へ向かう場面は強烈だ。すべてをコンピュータで管理する基地では、声質から嘘を見抜いてしまう。

近未来の世界観の中で、ドラスティックに変化する物語の流れはすばらしい。



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