ナタリー


 2018.2.15      中年になったアメリ? 【ナタリー】

                     
ナタリー [ オドレイ・トトゥ ]
評価:3

■ヒトコト感想
「アメリ」のオドレイトトゥが、中年になりアメリ的なキャラが歳をとったらこうなるだろう、というような感じだ。ナタリーは夫を失い、仕事に活きるが、そこで冴えないスウェーデン人のマーカスと恋仲となる。部下であるマーカスと恋人関係になるナタリー。そこには社長であるシャルルの嫉妬や、周りの釣り合わないというような言葉もある。

マーカス自身も複雑な心境であり、ナタリーの気持ちも、だんだんと変化していく。基本はちょっと不思議な中年女子であるナタリーと、冴えないマーカスのちぐはぐな恋愛模様だ。アメリ的なファンタジー感はないが、中年であればもっと地に足をついた恋愛をすべきではと思ってしまった。

■ストーリー
ナタリー(オドレイ・トゥトゥ)は愛し合った夫を亡くし、3年間恋愛から離れ仕事一筋の生活を送っていた。ナタリーは夫以降、誰も好きになれないと思っていたある日、お世辞にもかっこいいとは言えない同僚、マーカス(ランソワ・ダミアン)に突然キスをしてしまう。

そして、マーカスは魅力的な彼女に惹かれ、ナタリーも素朴な彼に惹かれ始める。しかし、ナタリーに一方的に好意をいだいている会社の社長シャルル(ブリュノ・トデスキーニ)や、噂好きの同僚たち、ナタリーの友人によって二人は騒がれるようになり…。

■感想
ナタリーは最愛の夫を亡くし自暴自棄になるのだが、そこから仕事に活きることにする。仕事では能力を認められ出世し、順風満帆な人生を送っているようだが…。部下であるマーカスとひょんなことから恋仲となり、そのまま釣り合わない恋愛を続けることになる。

マーカスがどこかナタリーに遠慮しているようであり、その先には、周りがナタリーとマーカスのカップルをどこか不自然に感じている。社長のシャルルからすると、興味をもっていたナタリーが社内恋愛をしているということで、少し怒りの気持ちがわいている。

ナタリーとマーカスの恋愛はお互い釣り合っていない。そのため、社長がマーカスを呼び出すのだが、そこに現れたマーカスの風貌を見て人違いと判断してしまう。ナタリーが恋をする相手がマーカスというのが周りは信じられない思いなのだろう。

社内であからさまに痴話げんかしたり、パーティで仲よくしたり。まぁ、べつに良いのでは?と思うのだが、周りの反応を気にし出すと、マーカス自身も少しだけ自分に負い目を感じ、ナタリーとの関係もギクシャクしだす。

ナタリーとマーカスのほかに、周りにはあれこれアドバイスする人々がいる。特にナタリーに対しては好き放題言っている。何かを言うのは良いのだが、それが的確なアドバイスではなく、よけいなお世話の場合が多い。ナタリーが最後にどのような決断をするのか。

ナタリーを演じているオドレイトトゥの魅力により成立している作品だろう。マーカスのちょっとトボケタさえない風貌というのも良い。ナタリーが中年ではあるが、どこか少女の気持ちを忘れない純真さが垣間見えるのが良いのだろう。

アメリがそのまま中年になったというような感じだ。



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