モンスター上司


 2016.2.15      バカハラは最悪だ 【モンスター上司】

                     
モンスター上司【Blu-ray】 [ ジェイソン・ベイトマン ]

■ヒトコト感想
3人の男たちが最悪な上司に嫌気がさし、殺害計画までも実行してしまうコメディ。それぞれの上司がパワハラ、セクハラ、バカハラをしてくるらしい。パワハラ、セクハラはわかるがバカハラというのは、上司がバカすぎて無能で部下が苦労するということらしい。

物語は出世を目指すが上司が手柄を横取りし出世の機会をつぶされた男や、歯科助手として働くが上司の女医が迫ってくるというセクハラを受ける男。最後は、有能な上司が死に、その息子が直属の上司となるが無能な上に薬物中毒であり、会社の行く末が心配になる男の物語だ。それぞれが苦労しているが、歯科助手だけはうまくやれば切り抜けられるのでは?と思えてしまった。

■ストーリー

最悪な上司たちの「排除計画」を実行しようとする3人の男の運命を描いた痛快復讐コメディ。上司からのパワハラ、セクハラ、バカハラに悩まされているニックたちは「上司排除計画」を実行するが…。

■感想
最悪な上司に悩まされる3人の男たち。手柄を横取りし、営業本部長になれると思わされながら、結局は昇進できない。上司へ怒りをぶつけるがあべこべに言い負かされる。パワハラの典型のようなパターンの上司だ。歯科助手の上司は女医でありながら助手に迫ってくる。

金髪の美女なのだが、男は婚約者がいると拒否する。そこから激しいセクハラがスタートする。上司と良好な関係を築けたはずが、その上司が突然死に、馬鹿息子が直属の上司となる。薬物中毒で女遊びが激しい上司。会社の行く末を心配する男の物語だ。

それぞれで上司の存在に悩み、ついには殺害計画まで…。お互いがお互いの上司を殺すことで動機やアリバイをごまかせると考える男たち。下調べをするのだが…。このあたりがコメディ全開だ。もっと段取り良くやれば良いのに、よけいなことをしたり、邪魔が入ったり、到底計画はうまくいきそうにない。

そんな状態でありながら、偶然の要素で、ある男の上司が別の上司をちょっとした勘違いから殺害する場面に出くわしてしまう。ここからとんとん拍子にそれぞれの上司の排除へと繋がるのかと思いきや…。

男たちは基本的には真面目なのだが、上司たちがクズすぎる。それらのクズどもが最後に強烈なしっぺ返しを食らうのは見ていて爽快だ。後日談として、上司たちを排除したあとの男たちのことが描かれているのだが…。皆が皆うまくいったわけではない。

ちょっとした面白展開になっているパターンもある。特に、下品な女医を罠にはめる場面は強烈だ。今までにちょっとした脇役として登場してきた者たちが、その役割をはたしている。ここへきて?と思うが、巧みな伏線というべきなのだろう。

こんな上司が厭なのは間違いない。



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