ミッシングID


 2015.8.19      自分の出自を探る男 【ミッシングID】

                     


■ヒトコト感想

普通の高校生ネイサンが、自分の出自を疑う物語。誘拐児童の紹介サイトで子供のころの自分の写真を見つけるのは衝撃的だろう。平凡な家庭に育ったはずが、今の両親とは別の両親がいることを知る。すべてを疑い始めるネイサン。物語の核となるのは、ネイサンにどんな秘密があるのか?ということと、ネイサンを追い求める組織の謎だ。

サイトにアクセスしただけで、自宅のPCをハッキングされ、PCのカメラから写真を取られてしまう。会話の盗聴はもちろんのこと、町中のあらゆる監視カメラの映像から、逃げるネイサンを追いかけ続ける。激しい格闘と、謎の組織からの逃亡。誰を信じれば良いのか、ネイサンが疑心暗鬼になるのも仕方がない。

■ストーリー

平凡な高校生ネイサンは、ある日、誘拐児童を載せたサイトに13年前の自分の写真を発見してしまう。どこにでもある幸せな家庭で暮らす自分がなぜこのサイトに? 俺は一体誰なのか──?全てを疑い始めた瞬間、彼の周りの人々は謎の組織に消され始め、それまでの日常が全て仕組まれたものであることを知る。

敵も味方もわからない、自分さえも信じることのできない壮絶な逃亡劇の中、彼が持っていたのは潜在的な戦闘能力と、国家を揺るがす<ある暗号>。なぜ自分が? なぜ追われるのか?全ての<嘘>に打ち勝つ時、彼は本当の自分と、衝撃の真実を知る──。

■感想
自分の家族がまやかしだと知った時、人はどのような行動にでるのか。今まで両親だと思っていた人は、自分を守るためのエージェントだった。担当の精神科医は、フリーの特殊工作員だった。ネイサンにはどのような秘密があるのか。

複数の組織から追われるネイサンは、誰を信じればよいのか。逃げ回るネイサン。物語の序盤では普通の高校生であるネイサンが、突如巻き込まれた混乱に右往左往する場面が描かれている。その中でネイサンの格闘術が優れていることも描かれている。

中盤以降、ひたすらネイサンたちは逃げ続け、その過程でネイサンが追われる理由が明らかとなる。本当の父親から託されたある暗号を求めて、複数の機関がネイサンを追い続ける。ネイサンの戦闘能力は父親譲り。圧倒的な格闘術で追っ手を倒していく。

そして、最後は敵とのヒリつくような駆け引きの末…。ネイサンの父親は最後の最後に登場し、良いところだけをかっさらっていく。結局のところ、ネイサンは偽りの人生を過ごしていたことになるのだが、そのことに対するフォローは少ない。

ネイサン役の俳優はかなり有名らしい。自分は本作で初めて見たのだが、確かに個性的な顔をしている。今後、どれだけ多くの作品に出演するかわからないが、肉体派であることは間違いない。空手をベースとした格闘技をやっているようだ。

作中でも激しい戦いの中で、素人ではない動きが見られた。やはり経験者が演じると、格闘シーンにもより迫力がでてくる。内容的には、タイトルや序盤の雰囲気から感じるミステリアスさは、結局後半では消え去っている。

ミステリアスな要素は少ないかもしれない。



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