マリリン 7日間の恋


 2018.1.27      大女優と下っ端の恋 【マリリン 7日間の恋】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
映画撮影のためにイギリスへやってきたマリリンモンローのご機嫌をとる役目を担うこととなったコリンの物語だ。マリリンの大スターぶりがしっかりと描かれると共に、大スターゆえにわがままな面もそれなりに描かれている。監督や俳優と演技論で対立したり、撮影に遅刻したかと思うと、強烈に魅力的な演技をしたりもする。

マリリンの機嫌をとることが映画をうまくすすめることだ。コリンは一番下っ端の助監督で、すべての雑用を一手に引き受けている。マリリンのご機嫌取りもその一つだが、次第にマリリンに気に入られるようになり、コリンもマリリンに惹かれていく。大スターとサードの助監督。普通であれば親密になることなど、絶対にありえない関係だろう。

■ストーリー
映画「王子と踊子」の撮影のためにイギリスを訪れたマリリン(ミシェル・ウィリアムズ)。慣れないイギリスでの仕事で不安に押し潰された彼女はスランプに陥ってしまう。監督であり共演者でもある偉大な俳優ローレンス・オリヴィエ(ケネス・ブラナー)とも演技についての意見が対立し、マリリンは現場で孤立してしまう。

孤立無援の彼女を唯一理解し、応援するのは撮影現場で一番したっぱの助監督の青年、コリン・クラークだった。明るくひたむきなコリンの姿に心打たれたマリリンは、彼に少しずつ心を開いていく。一方コリンも聡明で繊細なマリリンに心ひかれるのだがー。

■感想
すでに大スターとなっているマリリン。そんなマリリンは、慣れないイギリスの地でストレスを溜めながら映画撮影に挑戦する。監督であり俳優でもある偉大なローレンス・オリヴィエと意見が対立し、目の敵にされてしまう。

それでいて、マリリンがしっかりと対応すれば、すばらしい演技をし、周りを惹きつける魅力にあふれている。マリリンを機嫌よく演技させることが映画の成功に繋がるということで、サードの助監督であるコリンは、マリリンのご機嫌取り役となることに…。

コリンとマリリンの関係は不思議だ。大スターのマリリンはきまぐれでコリンを誘ったのかと思いきや、次第にコリンが重要な存在となる。コリンはマリリンに気に入られているということで、周りからはやっかみの目で見られることになる。

監督からすると、自分よりもコリンを重用視するマリリンに良い気分はしないだろう。コリンとしても、マリリンから頼られているという気持ちが、次第にマリリンに対する恋の気持ちへと変わっていく。

大スターとサード助監督の恋愛などありえない。コリンは身の丈に合った恋愛対象として衣装部の女の子と付き合うのだが…。マリリンが映画撮影のためにイギリスへやってきた7日間のみ、コリンとマリリンの疑似的な恋愛模様となる。

強烈なインパクトはないのだが、コリンとマリリンの関係というのは、強烈な面白さがあるのは間違いないだろう。そして、その先には、マリリンのわがままもすべては良い映画を作るために必要なことだったという流れなのだろう。

大スターと下っ端の一時的な恋愛物語?なのだろう。



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