マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと


 2015.11.14      犬を飼うことの良い面と悪い面 【マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと】

                     


■ヒトコト感想

ジョンとジェニー夫婦は、子供が生まれる前に練習として犬を飼うことにした。それが、可愛らしいゴールデンレトリバーのマーリーだ。犬を飼うことの大変さがしっかりと描かれている。一度暴れ出したら手がつけられないマーリー。憎らしいほど暴れまわり、家の中をめちゃくちゃにするが、それでも憎めない。犬を飼うのは、自分の人生の中で犠牲にしなければならないことがあるのだろう。

ジョンとジョニーが仕事のイライラから、マーリーのいたずらにより爆発する。犬には罪はないのだが、夫婦が怒り狂う気持ちもわかる。こんな状態で子供が生まれたとしたら…。案の定、多大な負荷がかかるジェニーは、ストレスでジョンと険悪となる。それでも犬を飼いたくなるラストが待っている。

■ストーリー

新聞コラムニストのジョンとジェニーの新婚夫婦は、子育ての予行演習のために犬を飼うことにした。そうしてジェニーの誕生日に家族に迎え入れたクリーム色のかわいいラブラドールレトリバーの子犬。ところが、マーリーと名付けられた彼は、手に負えないほどのおバカな犬だった!

とめどないエネルギーをまき散らし、とんでもないことをしでかすマーリーのおかげで、一家はしょっちゅう大混乱! それでも、いつしか彼らは気づいていく。世界一おバカなこの犬が、どれほど家族にとっていとおしく、最高な人生を贈ってくれたかということを――。

■感想
犬を飼うことの大変さと、犬を飼うことの良さの両面が描かれている。ごく普通の夫婦で、子供がいないからと犬を飼う。それが小さなチワワなどであれば、本作のような流れにならないだろう。大きく成長するラブラドールレトリバーなだけに影響はでかい。

さらに、マーリーが利口とは言えず、何度注意しても同じことを繰り返す。まるで飼い主が嫌がることを率先してやるように、ここぞというタイミングでいたずらをする。家の中はめちゃくちゃで、ソファーはマーリーに噛み千切られボロボロ。ジョンとジェニーは怒り狂うが、結局、マーリーの可愛いさにまいってしまう。

夫婦に子供ができたことで、マーリーの立ち位置も変化してくる。夫婦にとって子供が第一となり、マーリーは二の次となる。それだけでなく、マーリーが小さい子供にちょっかいをだすことにも神経質となる。当然のことだが、マーリーと小さな子供の世話をするのは大変だ。

子供が成長し、ある程度手が離れたとしても、マーリーとの関係は変わることがない。長く一緒に生活すると、犬は家族と同様となる。本作でも、どれだけバカでイタズラばかりしようとも、マーリーは家族にとってかかせない存在となっている。

犬の寿命は人間よりもはるかに短いために、当然の結末が待っている。成長した子供たちにとっては、生まれて物心ついたときからすでにそこにいたマーリー。そんなマーリーが次第に弱り、階段の上り下りにも苦労するようになると、非常に悲しい気持ちになる。

元気に暴れまわっていたマーリーの面影はなく、ゆっくりと歩き、すぐに地面へへたり込む。悲しいかな、大型犬であればあるほど、弱り具合がはっきりわかってしまう。それは、家族にとって、わかってはいたことだが、非常に辛く苦しい現実なのだろう。

犬を飼うことの良い面と悪い面の両方がしっかりと描かれている。



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