ライセンス・トゥ・ウェディング


 2015.5.18      結婚への覚悟を問う 【ライセンス・トゥ・ウェディング】

                     


■ヒトコト感想

結婚を控えたベンとサディーのふたりは、フランク牧師の“結婚準備講座”を受講することになる。わずか3週間後の式に向けて様々な試験が待ち構えていた…。結婚についてそこまで肯定的ではない。結婚する男の悲しみを面白おかしく描きつつ、結婚は墓場だとでも言わんばかりの無理難題を突き付けてくる。

結婚について前向きなのは、結婚するまで、というステレオタイプな思いをアメリカ的に描いている。同じく結婚を控えたカップルたちが、ヘンテコな講習を受けつつ、ベンたちもそれにならっておかしな儀式に必死になる。お互いのことを信頼するために、サンディーが目隠しして車を運転し、ベンが声でアシストする、なんていうむちゃくちゃなことまで。アメリカンコメディ全開だ。

■ストーリー

愛するベンからプロポーズを受けて幸せいっぱいのサディー。彼女の夢は、一家が通う教会“聖オーガスティン教会”で伝統的な結婚式を挙げることだった。しかし予定は2年後までいっぱいで、唯一空いていたのはわずか3週間後の1日だけ。

しかも、フランク牧師はベンとサディーに、彼が考案した“結婚準備講座”を受講し、ちゃんとクリアしないと式を挙げてくれないというのだった。しぶしぶ了承したベンとサディーだったが、そこに待ち受けていたのは奇妙奇天烈、無理難題の課題の数々だった…。

■感想
これから結婚して夫婦になるカップルは、もしかしたら見ない方が良いのかもしれない。結婚前から結婚を想定した講習を受けるなんてのは、ナンセンスでしかない。ひとつも良いことはないように思えるのだが…。唯一良い部分とすれば、結婚してからの苦労に対して耐性ができるということか。

結婚前のカップルがお互いに言いたいことを言うために、疑似的に喧嘩してみたり。お互いの性的趣向について暴露したり。ふたりの絆を深めることに繋がるパターンもあるし、絆にヒビが入る可能性もある諸刃の剣だ。

結婚へ向けた試練として、子供が生まれたことを想定してのロボット赤ちゃんが相当に面白い。ロボット型の赤ちゃんだが、汚らしいよだれや鼻水を垂らす。本物の赤ちゃんと同じようにうんちを漏らしたりもする。色こそ水色となってはいるが、ドロドロとした質感はそのものをイメージすることができる。

ロボット赤ちゃんが大暴れすれば、夫婦間は険悪となる。結婚式で必要な物を買う場合であっても、女性が主導し、男の意見はまったく聞かれることはない。ある程度予想された流れとして、結婚に向けお互いが不安になる。

結婚前に何もかもうまくいかなければ、お互い不安になる、最終的には別れるという決断をする。ごく自然な流れで、戸籍に×がつくよりはマシと考えるべきなのか。結婚に対して安易に考えるべきではなく、やるべきことや、それなりに苦労があり、お互いのことを思いやらなければならない、という流れだ。

フランク牧師が何に対しても面白おかしくし、さらにはフランクの助手が小学生であり、妙に小生意気なのが良い。結婚をしたことがない小学生に小憎らしく説教されるカップルたち。面白すぎる。

わかりやすい結婚観だ。



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