クライムダウン


 2016.5.28      断崖絶壁から落ちる瞬間 【クライムダウン】

                     
クライムダウン / 洋画

■ヒトコト感想
山でクライミングをしていたグループが地面に生き埋めにされた女の子を見つける。助けだし、ふもとの町へ連れて行こうとするのだが…。クライミングの場面が強烈だ。冒頭は切り立った断崖をロープを付けて登る。壮大な景色に思わずロッククライミングをやりたくなる。が、すぐにその思いは打ち砕かれる。女の子を助けてから町へ向かう近道として断崖絶壁をロープを使って降りるのだが…。

そこで何者かにロープを切断され真っ逆さまに落ちていく。この場面がかなり強烈だ。後半は女の子がなぜ地中に埋められていたかということと、複数のグループによる女の子争奪戦がポイントとなる。前半のクライミング場面の衝撃があとあとまで響いている。

■ストーリー

スコットランド高地に入山した5人の登山者。登山2日目、メンバーの1人が地面から突き出た換気パイプを見つけ、そこから人の叫び声を聞く。5人が地面を掘り返すと、地面に埋められた箱の中から怯える1人の少女が・・・誘拐されたセルビアの少女だった。そしてその子を保護した5人に、次々と殺人の魔の手が忍び寄る・・・・

■感想
グループでのロッククライミング。岩場をロープひとつで登るのは正気ではない。ただ、雄大な大自然を眺める快感を味わいたいがために、危険な道へとすすむ気持ちはよくわかる。序盤でのすばらしい景色は思わず見とれてしまう。ロッククライミングの危険と魅力が存分に表現されている。

登山2日目に、換気パイプを付けた箱の中に入れられ地中に埋められていた女の子を見つける。何かしらわけありのようだが、女の子を助けだしふもとの町へ送り届けようとする。

町への近道のため岩山を下る場面は衝撃だ。ロープが何者かに切られ、ふわりと浮かんだかと思うと、そのまま下まで真っ逆さま。落下中に体をジタバタさせながらもがくのがなんともリアルだ。一瞬、「あっ、落ちる」と思ったが、別のロープで体が支えられるのかと思いきや、そのまま下まで落ちてしまう。

ロッククライミングの恐怖を感じずにはいられない場面だ。女の子はなぜ地中に埋められていたのか。謎のグループが、女の子を狙う。このあたりのミステリアスな感じは、強烈な引きの強さがある。

複数の組織から狙われる女の子。結局のところ激しい銃撃戦が繰り広げられる。女の子を最初にさらったグループの男が、別のグループに捕まり最後は…。このあたり、女の子が無事に保護されめでたしめでたしで終われば良いところを、あえて悪玉のその後を描いている。

何か伏線があるのか?と思ったが結局何もない。ラストの場面が必要かどうかはよくわからない。が、なぜ女の子が地中に生きたまま埋められていたかがよくわかるラストだ。

序盤のロッククライミングの場面は強烈だ。



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