恋する惑星


 2016.9.29      ダサい金城武が見ものだ 【恋する惑星】

                     


■ヒトコト感想
かなり古い作品だが、自分的にはいろいろと思い出が詰まった作品となる。久しぶりに見た感想としては、ポイントとなる映像は覚えてはいるが、ストーリーに関してはほとんど忘れていた。金城武が主演する物語と、トニー・レオンが主演する物語と二つあるのだが、やはりトニー・レオンの物語の方が心に残る。

当時は新しさに満ちた作品ではあったが、今ではごく普通の内容だ。好きな男の部屋に入り込み、毎日すこしづつ部屋の模様替えをしていく。当時も今もちょっと危ないサイコ女のように感じる危険性があるが、フェイ・ウォンの無邪気で可愛らしい表情を見せられると、そんなことは感じなくなる。金城武がいやにぼっちゃん風なのも気になる部分ではある。

■ストーリー
昔の彼女のことが忘れられないまま、麻薬の運び屋の金髪女性に恋をしてみる警官223番。警官633番に淡い恋心を抱いて、偶然手に入れた鍵で彼の部屋に忍びこむハンバーガー・ショップ店員のフェイ。出会い、すれ違い、刹那的な恋を繰り返す若者たちの群像劇。

■感想
失恋した刑事が相手のことを忘れるために様々なことをする。金城武演じる警官223番は、常に元カノのことを考えている。結局はっきりと元カノは登場してこない。彼女が好きだったからとひたすらパイン缶を食べるシーンがあるのだが、妙に印象に残っている。

それと、彼女への思いをふりはらうために、ただひたすらジョギングをする。ジョギングと言いながら、運動場を全力疾走しているのが笑えてくる。金城武がかなり若々しい。ちょっと幼すぎるようにすら感じてしまう。

トニー・レオン主演の物語は最高だ。CAの彼女と付き合っていたが、別れ落ち込む警官。ハンバーガーショップの店員フェイと出会うが元カノのことを忘れることができない。このフェイがぶっ飛んでいる。

好きな相手の家にこっそり入り込み、徐々に部屋の模様替えをしていく。警官はそれに気づくことなく普通に生活する。かなり異常な状況ではある。が、フェイの思いを知った後の行動と、フェイがどのような未来を描いたのか、ラストの流れが非常にすっきりとさわやかで良い。

かなり昔の作品だが、当時は新しさに満ちていた。今見ると、割と使い古されたネタのように感じてしまうが、当時は大ヒットしたのもうなずける雰囲気だ。昔を懐かしむために見たような感じだが、思ったほど悪くなかった。というか、ほとんど内容を忘れていて、見ていくうちに記憶がみるみると甦ってきた。

トニーレオンのかっこよさと、金城武がやけに芋っぽい風貌をしているのも意外だった。トニーレオンは20年以上前と今もほとんど変化がないということにも驚いた。

たまには、はるか昔の作品を見るのも悪くない。



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