2015.12.5 ゴーストと人間の奇妙な同居 【恋人はゴースト】
■ヒトコト感想
新しいマンションに引っ越したらそこには可愛い幽霊がいた。冒頭から医師として激務をこなすエリザベス。無理やり誘われた合コンへ向かう途中…。デヴッドが出会うエリザベスは、普通の人間と変わらない。が、物を掴むこともできず、デヴッド以外からは見えない状態となる。ゴーストと人間の奇妙な同居生活が始まるのだが、いちいちつっかかるエリザベスが良い味をだしている。
どこかヌボっとした雰囲気のデヴッドも良い。デヴッドが次第にエリザベスに恋心を抱き、そして…。デヴッドが「エリザベスはここにいる」と口にした瞬間に、周りはデヴッドをおかしな目で見る。エリザベスの姉妹でさえも異常者を見る目でデヴッドを見る。ある程度先はよめるが、楽しい気分になれる作品だ。
■ストーリー
新しいマンションでひとり暮らしを始めたデヴィッドの前に、突然キュートなゴーストが現われる。その後、彼女の本体は病院で意識不明の重体であることが判明し…。
■感想
ゴーストと人間の恋物語。ベタベタの恋愛モノではなく、半分コメディが入っている。意識不明の重体状態で、病院のベッドに寝たきりの状態のエリザベス。生霊として自分が住んでいたマンションへ向かうと、そこには新しい住人のデヴィッドがいた。物がつかめず、鏡にも映らないエリザベス。
最初はいがみ合っていた二人が、いつの間にか仲良くなり、いい感じになる。定番的だが、エリザベスには過去の記憶がないため、エリザベスがどうなっているかを二人で探る。この過程でのやり取りが強烈に面白い。
エリザベスが病院で寝たきりと知った二人は、生命維持装置が外されるのをなんとか止めさせようとするのだが…。エリザベスがデヴィッドにしか見えないのがポイントだ。エリザベスが近くにいるということを、周りにどのようにして知らせるのか。
エリザベスしか知らない秘密を、相手に知らしめる。逆に怪しまれる危険性はあるのだが、強引にエリザベスを奪おうとするデヴィッド。そして…。エリザベスが目を覚ますのは既定路線なのだろう。ただ、その後、デヴィッドとの関係がどうなるのか…。
幽霊時代の記憶をまったく覚えていないエリザベス。となると、デヴィッドはただの怪しげな男でしかない。悲しいのはデヴィッドで、せっかくエリザベスを生かすために苦労したのに、目が覚めたエリザベスは、デヴィッドを不審者を見る目で見つめる。
トボトボと病院を後にするデヴィッドの背中はやけに哀愁が漂っていた。強烈なインパクトはないのだが、コメディとしてのポイントは抑えている。さらには主演のふたりが非常に良い味を出しており、気持ちの上下がはっきりと表情から伝わってくるのが良い。
定番的な流れだろうが、良いモノは良い。
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