キラー・トーナメント


 2015.8.28      ただひたすら殺し合う 【キラー・トーナメント】

                     


■ヒトコト感想

タイトルから想像するのは、大会が開催されトーナメント形式で殺し屋同士が戦うものだが…。内容的には殺し屋たちがそれぞれのボスに命令され殺し合うというだけだ。凄腕ヒットマンのリー・サンが、邪魔な殺し屋5人を始末する。5人の中で唯一生き残ったマーシャルが、逃げながら反撃する。

リーの圧倒的な技術により次々と殺されていく殺し屋たち。それぞれが凄腕という描写がありつつも、それらをあっさりと殲滅してしまうリーのすごさをアピールしている。唯一取り逃がしたマーシャルは、リーが誰に雇われたかを気にしつつ、リーとの戦いに挑む。殺し屋同士の戦いをひたすら激しく描いている作品だ。

■ストーリー

世界最強の殺し屋を決めるサバイバルバトルを描いたアクション。組織にとって目障りな5人の殺し屋が、ヒットマン、リー・サンによって次々倒されていく。ひとり生き残ったマーシャルは、恋人のアナベラと逃げ続けながら組織への復讐を誓う。

■感想
最強の殺し屋が決まる。組織に所属する目障りな殺し屋を始末するために呼ばれた殺し屋リー・サン。殺し屋が殺し屋を始末するということで、出てくるのはすべて殺し屋かそのボスのみだ。唯一、殺し屋以外の人物は、マーシャルの恋人であるアナベラだけだ。

リーが殺し屋たちを次々と殺していく。圧倒的な力により、あっさりと殺されていく殺し屋たち。リーが寡黙であり、黙々と任務をこなす姿に、殺し屋としてのプロフェッショナルを感じてしまう。

リーから逃げ出したマーシャル。ここからマーシャルの闘いが始まる。結局のところ殺し屋として技術のある者同士の戦いということで、お互いの力を駆使して戦いを繰り広げる。ザコ的な殺し屋も登場しつつ、リーとマーシャル、さらにはリーに殺しを依頼した男の側近たちという三つ巴の戦いとなる。

その激しい戦いの中で生き残るのは…。定番と言えば定番だが、やられ役はやられるために登場し、強者は最後の最後まで往生際悪く戦いに参戦してくる。

リーとマーシャルの戦いは銃撃戦だけではおさまらず、激しい格闘へと続いていく。全編通して戦いが繰り返されているので、ストーリー的な面白さはほぼない。

強烈なインパクトはないが、ひたすら男くさい激しい銃撃戦や格闘アクションを見たい人には良いだろう。ストーリー性や、謎などを求める人には向かないかもしれない。そういった意味では、タイトルのキラー・トーナメントというのは、正しいのかもしれない。

トーナメントに勝ちあがるというより、サバイバルに勝ち残るといった感じだ。



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