ジュリー&ジュリア


 2015.10.6      レシピで繋がる過去と現在 【ジュリー&ジュリア】

                     


■ヒトコト感想

過去のジュリアと現在のジュリーが交互に描かれる作品。フランス料理のレシピ本をアメリカン人女性のジュリアが出版するまでを描く過去と、ジュリアの本を見て、すべてのレシピを実現することをブログで実況するジュリー。ジュリアの破天荒な性格と、奇妙に高い声。そして、大柄な体。なんだか、周りからバカにされているようでありながら、周りを魅了していくおばさん。

旦那との関係や、出版するにあたっての苦悩などが描かれている。ジュリアのレシピを実現するジュリーは、日々の仕事と夫との関係に悩みながら、四苦八苦しつつ料理を作っていく。それぞれ目的は違えど料理を通して繋がっているようで妙な面白さがある。

■ストーリー

1949年、パリでフランス料理の虜となったアメリカ人女性ジュリア。彼女は名門ル・コルドン・ブルーで料理を学ぶと、家庭で誰でも作れる524のレシピを本にまとめて出版する。本はベストセラーとなり、彼女はテレビの料理番組に出演するなど一躍人気者となった。

それから50年後のニューヨーク。小説家になる夢に破れた29歳のOLジュリーは、人生を変えるためにある無謀な計画を立てる。それは、365日かけてジュリアが書いた524のレシピに挑戦し、その過程を毎日ブログに綴ることだった…。

■感想
ジュリアという女性が、現代ではコメディアンにパロディにされるほど有名人となっている。過去のパートでは、ただのでかいおばさんでしかないジュリアが、どのような経緯でそこまで有名になるのか。最初は玉ねぎをみじん切りにすることすらおぼつかなかったジュリアが、様々なレシピを考案するに至るまでが描かれている。

明るく前向きなジュリア。夫との関係も良い。料理に対する奇妙な情熱とそのテンションはどこから湧いてくるのか。ジュリアの精力的な活動には思わず目が釘付けとなる。

ジュリーは自己顕示欲を満たすためにジュリアのレシピを1年かけて実現しようとする。その内容をブログに書き、仕事のストレスを癒す。まさにわかりやすいパターンだ。ブログにはまりだすと、うまくいかないことや、プライベートなことも赤裸々に語り出す。

夫とブログのことで喧嘩したり、料理がうまくいかないからと、会社をずる休みしたり。なんだかジュリーが情緒不安定なヒステリー女に見えてきた。夫がひどく気の毒に思えてしまった。

結局のところ、世代の違う二人が出会うことはない。間接的な接近はあるにしても、直接の面談はない。ジュリアのレシピのブログを書いたことで、一躍スターとなるジュリー。そこから作家となり本作の原作を描いたのだろう。

なんてことない特別な大事件が起きるわけでもない、ごく普通の日常が描かれた作品だ。ただ、ジュリアの料理を四苦八苦しながら作るジュリーが、最後の最後にはすばらしい料理の腕前を持つまでに成長したのは事実なのかもしれない。

この手の作品が好きな人には、たまらない作品だろう。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp