ジャックと天空の巨人


 2016.4.14      圧倒的な巨人の迫力 【ジャックと天空の巨人】

                     
ジャックと天空の巨人 [ ニコラス・ホルト ]

■ヒトコト感想
誰もが知っている童話をリメイク?した作品。魔法の豆の木が天まで伸びると、そこには巨人たちが住む国があった。なんとも夢のある展開だ。豆の木が延びる描写がすさまじく、さらには天空の世界とそこに住む巨人たちには強烈なインパクトがある。巨人たちは人間が大好物で、地上へ降りたい。そのためには豆の木が必要となる。

巨人たちの登場シーンには度肝を抜かれてしまう。小さな人間ではまったく歯が立たない巨人たちの強さ。巨人を従わせることができるのは、魔法の王冠だけ。ジャックと豆の木のイメージが大きく変わるのだが、これはこれで面白い。巨人と人間が戦うシーンは、まさに圧巻のひとことだ。天空の世界に巨人がいるなんていう夢のある展開が良い。

■ストーリー

もしも、天まで届く豆の木があったら? その木を登って雲の上まで行けるとしたら? 誰もが一度は思いをめぐらせたに違いない物語の世界が、度肝を抜く映像になった! 空に向かって猛然と伸びていく巨大な豆の木、雲の上に広がる美しすぎる天空の世界、そして、そこに住む巨人たち…。

■感想
魔法の豆を水につけると一瞬にして豆の木が成長し、天空にまで伸びる。その先には巨人たちが住む天空の世界がある。豆の木が延びてから、巨人が登場するまでがすさまじい引きの強さがある。豆の木を登り続けると、そこには空中に浮かぶ島がある。

なんてことない島だが、そこに住むのは巨人たちだった。見るからに野蛮そうで、危険な香りのする巨人たち。人間では歯が立たないのは当然として、人間が大好物ときたから始末が悪い。ジャックや兵士たちが必死に戦おうともまったく相手にならない。この絶対的な存在が良い。

ちょっと前に映画化された「進撃の巨人」とはまた違ったテイストの巨人だが、恐怖感でいうと本作の方が強い。巨人内部でもちょっとした権力闘争があり、気持ち悪い見た目からすさまじい暴力性があることは想像がつく。

捕まった人間を料理する描写なんてのは、まさに悪魔の所業だ。パイに人間を包み、串を挿してオーブンで焼こうとする。お決まり通り主人公のジャックが大活躍し、巨人たちの魔の手から姫様を救うことになる。そして、地上では巨大な豆の木を切り倒して一件落着と思いきや…。

魔法の王冠を使い、巨人たちを従わせることにより、地上を支配しようとした男がいた。が、その野望は崩れ去る。結局のところ巨人対人間という図式は変わらない。ラストでの人間たちの城へ攻め込もうとする巨人たちとの攻防が見ものだ。

巨人たちの圧倒的なパワーにより、木を根本から引きちぎり、火をつけて城の中に投げ込む。人間も負けずに弓矢を連射して巨人たちを倒そうとする。この強烈な戦いは、ジリジリと人間たちが不利になっていく。となると、一発逆転はあの魔法の王冠しかない。

予定調和的ではあるが、インパクトのある映像が目白押しで楽しめる。



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