ジャスト・マリッジ


 2017.11.13      強烈にゴージャスなバカップル 【ジャスト・マリッジ】

                     
ジャストマリッジ 
評価:3

■ヒトコト感想
冒頭、いきなりイケメンと美女が喧嘩をしながら空港から飛び出す場面から始まる。そのまま巨大な屋敷へとなだれ込む二人。ここまでの状況から、ふたりは結婚していたが旅行先で決定的な何かがあり、別れることになったのがわかる。イケメンのラジオリポータートムと超お金持ちのサラ。ふたりの出会いへ物語はさかのぼる。

若者が一時の盛り上がりで結婚までしてしまう。そして、新婚旅行でお互いの嫌な部分が目につき別れることになる。日本で言うところの成田離婚だ。トムがステレオタイプな野球好きなアメリカ人で、サラはフランス語がペラペラのインテリ。ふたりのギクシャク具合は見ていて辛くなるが、そこが面白さのポイントなのだろう。

■ストーリー
ラジオの交通情報リポーターをする庶民のトムと、超お金持ちの娘サラのハプニングだらけの新婚旅行を描いたドタバタ・ラブコメディ。

■感想
トムは背が高くたくましくイケメンでスポーツ万能。サラは金持ちで美しい。ふたりが運命の恋に落ちる。ここで気になるのはサラの家族がトムのことをあまり歓迎していない点だ。普通ならば少しは気おくれするはずが、トムは一切気にしない。

相手が超金持ちということを気にせず自分のペースでサラと結婚しようとする。サラの母親だけは娘を応援している。なんだかこの状況だけでふたりの結婚に暗雲が立ち込めているように思えた。サラには父親が結婚相手として勝手に決めていた人物がいたこともやっかいの種だ。

結婚式の初夜でのごたごたから始まり、パリでのハネムーンでのトラブルは強烈だ。やることなすことすべてうまくいかない。トムの暴走からホテルを追い出され、小さなレンタカーに体をすぼめて運転するトムには笑いがでてくる。

サラは歴史が好きで美術館巡りをしたい。トムは毎朝スポーツ新聞を読んで、野球の結果が知りたい。なんだかトムがものすごくバカっぽく見えてしまう。パリでは、スポーツバーを見つけるとそこに入り浸ってしまう。

サラとトムのむちゃくちゃなハネムーンにより、最後には浮気騒動にまで発展する。トムもサラもどちらも悪いが、売り言葉に買い言葉ですべてが悪い方向へとすすんでしまう。怒りくるったトムが暴れる場面では、イケメンのアストン・カッチャーが強烈にバカっぽく見えるのが良い。

イケメンが変なことをすると、よりおかしく見える。物語のラストはお決まりどおり、周りから諭されサラと仲直りしようとするトム。そして、それを受け入れるサラ。予定調和的だが、バカップル感が良い。

世間に大量に存在するバカップルの一例だろう。



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