人造人間13号


 2017.4.9      THE ゾンビ映画 【人造人間13号】

                     
人造人間13号[DVD] / 洋画
評価:3

■ヒトコト感想
THEゾンビ映画。犯罪科学捜査官を夢見る大学生たちを試験するため、人里離れた場所に集まる面々。そこで、お決まりどおりゾンビが学生たちを襲うことになる。最初はゾンビの存在を信じない教授が、現実に気付き始めいろいろな対策をする。この教授がぶっきらぼうで冷たいようだが、実は学生たちのことをきちんと考え、科学的根拠のないことを否定し続けていた。

それが、現実を目にすると、すぐに学生たちを守るために動き出す。キャラ設定は良い。強い女性、臆病な男、強気の男、さまざまな者たちがそれぞれの役割どおりゾンビにやられていく。この手の作品は、ゾンビがどのようにして作られたかなどどうでも良い。ゾンビに逃げ惑い、戦う者たちの姿を見たいだけだ。

■ストーリー
CSI(犯罪科学捜査官)を目指す大学生たちが、担当教授たちと卒業試験のために人里離れた《死体農場》を訪れる。第二次大戦中、生体実験を繰り返していた収容所跡地に造られた死体農場は、地元では「悪魔がいる」と噂されているらしい。

不穏な空気を感じながらも、順調に課題をクリアしていく学生たち。だが、そのうちの1人から「死体が動いている」という報告が入る。教授や他の学生はただの悪ふざけと取り合わなかったが、1人また1人と消息を絶っていく…。

■感想
犯罪捜査を科学的に実行する者たちがゾンビと出会ったらどうなるのか。まず学生たちを指導する立場の教授は、ゾンビを非科学的だと信じない。学生たちはそのものズバリを目撃し、襲われると科学の知識を活かし、薬品を調合し爆発させゾンビを死滅させたりもする。

そのあたりがちょっとだけ異なるだけで、基本的には世にあふれているゾンビ映画と変わらない。ゾンビたちが人を襲う。人はゾンビから逃げ、対抗するために戦う。ただ、それの繰り返しでしかない。

ゾンビたちが襲ってくると、学生たちはそれぞれ独自の方法で対抗する。教授は銃を持ち出してゾンビの頭を打ちぬく。ゾンビの頭を打ちぬくことであっさりとゾンビが死ぬ。その他にはバスでゾンビを轢いたり、薬品を調合させ体を爆発させたり、杭を顔に突き刺したりとお決まりどおり残酷なシーンが続く。

対するゾンビたちも、学生たちを襲うことに抜かりはない。床下をぶち破り部屋に進入すると、床下に人を引きずり込み、そのまま食いついてしまう。

ゾンビに噛まれるとゾンビになる。その結果…。ラストは車で助けがくるのだが、そこでも…。なんとも適当な終わり方だ。人造人間というタイトルは、囚人たちを実験台にした結果ゾンビになったというところからきているのだろう。

人造人間に特別な意味はなく、ゾンビとして特別な特徴があるわけではない。オーソドックスなゾンビ映画と比べると、ドラマの面で多少弱く、それなりにインパクトはあるのだが、ゾンビ対人間の対決にワクワク感はわいてこない。

タイトルから想像できない普通のゾンビ映画だ。



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