一枚のめぐり逢い


 2015.10.18      障害が二人の恋を盛り上げる 【一枚のめぐり逢い】

                     


■ヒトコト感想

戦場で一枚の写真を拾う。奇跡的に生き残った男は、写真に写る女性を探し田舎町へやってくる。戦場で女性が写った写真となると、恋人か奥さんかという想像をしがちだ。本作では、それが妹ということになる。若干違和感を覚えるが、写真に写る美しい女性にいつのまにか恋をした男の物語だ。

恋した女性がバツイチで別れた夫は地元の有力者の息子。前途多難な状況であり、男は町へやってきた理由を女に説明しないまま、一緒に仕事をすることになる。複雑な状況であり、別れた夫の妨害工作もあり、ふたりの恋愛には障害が多数ある。ただ、乗り越える障害が大きければ、乗り越えた後には、二人の恋愛感情は盛り上がるのだろう。

■ストーリー

ある日、男は一枚の写真を拾った。写っているのは一人の美しい女性。写真の背景の灯台だけを頼りに、その女性を探し出し、2人はいくつもの障害を乗り越えて結ばれる。しかし、幸せの頂点で二人の愛は引き裂かれようとしていた。彼らを引き合わせたはずの、あの写真によって…。

■感想
拾った一枚の写真をお守り代わりにし、男は生き残った。戦場から帰った若者が、そのトラウマから日常生活を正常におくれない場合がある。本作のローガンもその状態となったが、写真の女性を探すことで少しずつ回復の兆しを見せる。

写真の女性であるベスを見つけ出し、会いに行くのだが、そこでベスからは求人だと勘違いされる。なし崩し的に犬の訓練施設でベスとその息子と祖母の三人と働くことになる。そして、そこからローガンとベスの恋愛へと発展するのかと思いきや…。

ベスの別れた元亭主が、地元の有力者の息子であり、いけ好かない人物である。あきあらかにベスとローガンの関係を邪魔しようとする。ベスに対して息子の親権をちらつかせながらローガンと付き合うのをやめさせようとする。

ベスの若干の気おくれがローガンとの付き合いの障害となる。すべてをふっきるとき、ふたりの関係はより親密となる。物語は、中盤あたりになるとキースの邪魔にも負けず、ふたりはくっつくことになるのだが…。そこで例の写真が登場してくる。

ベスは真実を知り拒絶反応を示す。どうも、この場面がまったく理解できなかった。兄の死とローガンは無関係だと知りながら、写真を持っていたことを告白しなかったことで、嫌悪感を持つ。そこでローガン自身も諦めたように荷造りを始めてしまう。

なんだかこの流れが釈然としない。二人をいったんは別れさせるという流れが必要なのはよくわかるが、強引な気がした。一度、大きな障害にぶち当たると、それを克服した二人の関係はさらに強固なものとなる。

定番的な恋愛映画だ。



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